研究課題/領域番号 |
22330062
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
大垣 昌夫 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (90566879)
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研究分担者 |
大竹 文雄 大阪大学, 社会経済研究所, 教授 (50176913)
亀坂 安紀子 青山学院大学, 経営学部, 教授 (70276666)
櫻川 昌哉 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (90244574)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 行動経済学 / マクロ経済学 / 世界観 / バブル / 徳倫理 / 国際研究者交流 / 米国 |
研究概要 |
研究代表者(大垣)と研究分担者の大竹、亀坂は、研究協力者の窪田康平山形大学地域教育文化学部講師とともに文化と世界観の異世代間利他主義への影響の研究を進めた。この研究は親の時間割引率の子に対する利他的な態度への影響に関するデータ分析と、親の世界観の子に対する利他的態度への影響に関するデータ分析の研究成果を学会やセミナーで発表し、得られたコメントをもとにさらに追加分析行なった。また、大垣はこの研究で得られたさまざまな知見と整合的な選好が内生的に変化する理論モデル構築と分析をVipul Bhatt (James Madison University, assistant professor)とともに進め、選好が内生的であって功利主義的政策分析が適切でないため、アリストテレスの徳倫理理論による政策評価と分析の枠組みの構築の研究を進めた。大垣と亀坂は東日本大震災が満足度と幸福感に与えた影響の研究を進め、徳を活用して生きるエウダイモニアの幸福概念が震災前後の生活満足度と幸福感の動きの乖離に影響を与えたと解釈した。前後の日本大垣は窪田とともに親のしつけ行動が子の勤勉さの徳への影響の実証研究を進めた。この研究では、子の性質が親のしつけ行動に影響を与える内生性をコントロールするために、親の世界観を操作変数として用いた。これらの研究は選好の内生性に関する実証分析による証拠の蓄積と、選好が内生的に変化している場合の徳倫理理論による政策分析の研究に寄与するものである。研究分担者の櫻川は合理的バブルのモデルをベンチ-マークとしながら、バブル経済における諸現象の説明を試みている。バブル期のブーム期については、標準的な消費・貯蓄行動とは異なる行動を導入するとうまく説明できることを明らかした。また最近の国際資本移動について、バブルに関する信頼に異質性を導入することで説明可能であることを明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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