研究課題/領域番号 |
22330064
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
下平 裕之 山形大学, 人文学部, 教授 (30282932)
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研究分担者 |
福田 進治 弘前大学, 人文学部, 准教授 (00322925)
小峯 敦 龍谷大学, 経済学部, 教授 (00262387)
本郷 亮 弘前学院大学, 社会福祉学部, 准教授 (80382589)
金井 辰郎 東北工業大学, ライフデザイン学部, 教授 (90332022)
船木 恵子 武蔵大学, 総合研究所, 研究員 (00409369)
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キーワード | 経済思想 / 受容 / デジタル化 / 量的解析 |
研究概要 |
本年度1年間で4回の経済思想研究会を開催した。平成23年度の研究実績として、テキストデータ解析手法の検討、資料の分析・収集、海外における学会報告を挙げることができる。 1解析手法の検討:経済思想研究会において草稿資料のデータベース化、テキストデータの分析手法に関し意見交換を行った。 (1)テキストデータ抽出ソフトを使い、経済学史文献に関し頻度分析、共起分析等を試行した(6月:下平報告)。(2)ケンブリッジ大学のアーカイブ(キングス・カレッジおよび中央図書館)の活用事例に関する報告を行った(10月:小峯報告)。(3)思想史研究における電子化の近年の動向(デジタル化・クラウド化・共有化)に関し、外部講師を招き公演を行った(12月:吉野報告)。(4)『一般理論』に関する書評集を用い、媒体や執筆者による文章の難易度等の差異がテキストマイニング手法(多変量解析、クラスター分析)により検証できるかを検討した(12月、2月:下平報告)。 2資料の収集・分析:経済思想研究会において各研究者が分担し、J.S.ミル・リカード・マーティノウ・マーシャル・ケインズ・ハイエクなど主要な経済学者の一次文献・未公刊資料に関する分析と評価を行った。 3海外における学会報告:研究分担者(舩木、小峯)が、本研究と関連した報告を行った。舩木はイギリスで開かれた17th Martineau Society Conferenceにおいて、"Harriet Martineau and India"を報告した。また小峯はオーストラリアで開催されたHETSA 2011において、"WhydidK eynespromoteGrace I in 1921?"を報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の研究計画書においては、22・23年度は資料収集と文書のデータベース化、解析手法の検討が主要な作業として記載されているが、これらについては着実に進行しており、今年度も当初予定通りデータベースを用いた解析手法の具体的シミュレーションを実施する見通しが立っているため。
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今後の研究の推進方策 |
当初計画通り、今年度中に文献解析のための手法を確立し、それを基に来年度以降各分担研究者の専門領域においてテキスト解析を行い、成果の取りまとめを行う。なお電子化されたテキスト利用時の著作権の問題をどのように考えるかという課題が残されており、文献解析手法の検討と並行して調査を行う。
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