研究課題/領域番号 |
22330064
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
下平 裕之 山形大学, 人文学部, 教授 (30282932)
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研究分担者 |
小峯 敦 龍谷大学, 経済学部, 教授 (00262387)
福田 進治 弘前大学, 人文学部, 准教授 (00322925)
古谷 豊 東北大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (00374885)
舩木 恵子 武蔵大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (00409369)
本郷 亮 関西学院大学, 経済学部, 准教授 (80382589)
金井 辰郎 東北工業大学, 公私立大学の部局等, 教授 (90332022)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 経済思想 / 受容 / デジタル化 / 量的解析 |
研究概要 |
本年度1年間で5回の経済思想研究会を開催した。平成24年度の研究実績として、テキストデータ解析手法の検討、資料の分析・収集、研究成果の刊行、海外における学会報告を挙げることができる。 1 解析手法の検討:経済思想研究会において草稿資料のデータベース化、テキストデータの分析手法に関し意見交換を行った。(1) 『一般理論』に関する書評集を用い、媒体や執筆者による文章の難易度等の差異がテキストマイニング手法(多変量解析、クラスター分析)により検証できるかを検討した。(2)Web上でリアルタイムに共同研究・討議を行うための手法について講習会を行った。(3)新しいテキストマイニング用フリーソフトウェア KHcoder を導入するための講習会を行った。(4)通常の研究会以外に、経済学史学会が主催したテキストマイニング分析専門家の講演会に出席し、意見交換を行った。 2 資料の収集・分析:前年度に引き続き、経済思想研究会において各研究者が分担し、J.S.ミル・リカード・マーティノウ・マーシャル・ケインズ・ハイエクなど主要な経済学者の一次文献・未公刊資料に関する分析と評価を行った。 3 研究成果の刊行:『一般理論』書評集に関する分析成果を、山形大学のディスカッションペーパーとして刊行した。 4 海外における学会報告:研究分担者(舩木)が、本研究と関連した報告を行った。舩木はイギリスで開かれた18th Martineau Society Conference において、”Political Economy and Gender of the Victorian Era from Harriet Martineau to the Kensington Society”を報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の研究計画書においては、23・24年度は資料収集と文書のデータベース化、解析手法の検討が主要な作業として記載されているが、これらについては着実に進行している。また24年度にはケインズ経済学の普及に関する研究成果を取りまとめたが、今年度は古典派経済学まで研究を拡張し、全体的な成果の取りまとめに向けた研究を遂行する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
今年度には古典派経済学の大衆への浸透過程に関する分析を行い、前年度の研究成果と合わせ、広範囲に渡る経済学的思考の大衆への伝播に関する類型化への見通しを明らかにする。分析手法については、単語の頻度分析を基とした多変量解析により文書間の類型化が可能となることは確認されたが、大衆への伝播過程における専門用語の使用法の変化プロセスについては頻度分析だけでは十分な確証を得られなかったため、この課題を克服するための分析手法の検討を並行して行う。
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