研究課題/領域番号 |
22330080
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
浦田 秀次郎 早稲田大学, 大学院・アジア太平洋研究科, 教授 (10185085)
|
研究分担者 |
清田 耕造 横浜国立大学, 経営学部, 准教授 (10306863)
松浦 寿幸 慶應義塾大学, 産業研究所, 専任講師 (20456304)
|
キーワード | グローバリゼーション / 生産性 / ミクロ・データ / 多国籍企業 / 輸出の学習効果 |
研究概要 |
本研究は、企業・事業所データを用いて、我が国製造業のグローバル化のメカニズムを明らかにし、輸出企業や海外進出企業の増加が国際競争力の強化につながっているのかどうかを、国際比較を交えて検証する。平成22年度は、主として、データの整備、国際比較研究の下準備に加え、以下の論点で予備的な研究を行い、学会発表、並びにディスカッション・ペーパーの作成を行った。国際比較研究の予備研究としては、フランスのニースのGredeg-CNRSの研究者と2回の打ち合わせを行い、日仏企業データの調査項目の比較可能性、および比較分析における枠組みについて協議し、分析作業を開始した。並行して進めている研究については、まず、研究の指針を定めるために、マイクロデータによる企業の国際化と企業パフォーマンスの研究を整理し、今後の研究の動向を展望する研究サーベイをディスカッション・ペーパーとして取りまとめた。そのほか、日本企業の貿易パターンに関する分析として、浦田は、企業の貿易行動とFTAの利用状況について、早川、並びに小橋は、企業間関係と企業の貿易パターンについて、横田は、貿易とFDIの補完性、伊藤はFDIのパターンと現地法人の輸出を分析している。また、貿易が国内経済・企業行動に与える影響について、横田は、輸出の拡大が企業の生産性を向上させるか否かを分析している。松浦は、輸出企業による非正規労働者の需要について分析し、学会報告を行った。清田は、日本の地域間の生産パターンの違いと賃金の違いについて、国際貿易のヘクシャー=オリーン・モデルを用いて分析している。
|