研究概要 |
平成23年度は,連携研究者及び海外研究協力者の協力のもと,以下のとおり研究活動を行なった。 1 昨年度からの繰越し事業である,第4回研究集会を2011年7月にOxford大学で開催した。「アフリカにおける調和のとれた開発のための制度と政策」に関する9件の研究発表があり,アフリカ援助の研究者や実務家を交え,経済政策・制度の提言を導出するための議論を行なった。 2 第1回及び第2回研究集会の発表論文を取りまとめた,Conference Volume "Ethnic Diversity and Economich Instability in Africa: Interdisciplinary Perspetives"の編集作業を引続き行なった。この書箱は,Cambridge University Pressから2012年7月に刊行されることが決定している。 3 第3回及び第4回研究集会の発表論文を取りまとめた,Conforence Volume "AFRICA: From Ethnic Division to National Cohesion"(仮題)の編集作業に着手した。 4 昨年度は対象国(ケニア)において,3つの均衡(1つが公平,2つが格差存在)を有する経済実験を行ない,その結果多くのデータが公平な均衡への強い収束を示した。それとの比較研究のため,今年度は日本において同様の実験を行なったところ,ケニアほどではなかったが,格差が存在する均衡に比べ公平な均衡の周囲でより多くのデータが観測された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究課題最後の研究集会となる第4回研究集会を,2011年7月にOxford大学で開催した。この会議には,アフリカ援助の研究者や実務家27名が参加し,多様な民族が併存する国家の経済安定化に寄与する経済政策・制度の提言を導出するため,各々の立場から有意義な意見交換を行なった。また,第1回・第2回研究集会での成果を取りまとめたConferenceVolume Iが2012年7月にCambridge University Pressから出版されることが決定しており,本研究はおおむね順調に進展していると言える。
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今後の研究の推進方策 |
第4回研究集会での成果を基に,アフリカの多民族国家が,社会的平等及び経済安定を維持しながら持続的な経済成長を成し遂げるための経済政策・制度についてさらに議論を深めることを目的としたワークショップを東京で行なう。ここでの議論の成果は,直後に開催するシンポジウムにおいて,広く一般に公開する。(当初このシンポジウムは2011年3月に開催する予定であったが,Cambridge University Pressから出版されるConferece Volumeの出版記念に合わせるため2012年7月に変更した。)また,本研究の総括として,「民族の多様性と経済発展:アフリカに望まれる経済政策」を商業出版する予定である。
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