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2010 年度 実績報告書

官民連携型の「ものづくり人材」育成支援:タイ・マレーシア裾野産業の事例

研究課題

研究課題/領域番号 22330086
研究機関広島大学

研究代表者

高橋 与志  広島大学, 大学院・国際協力研究科, 准教授 (80325208)

研究分担者 黒川 基裕  高崎経済大学, 地域政策学部, 准教授 (30363774)
佐土井 有里  名城大学, 経済学部, 教授 (20387757)
浅井 敬一朗  愛知淑徳大学, ビジネス学部, 准教授 (50273248)
キーワード人的資源開発 / 技術移転 / 政府開発援助 / 国際協力 / ものづくり / 自動車産業 / 金型産業 / アジア
研究概要

タイ自動車産業・金型産業、マレーシア自動車産業の各事例における地元資本サプライヤーへの人材育成支援について、以下の点を明らかにした。
1)分析枠組みの精緻化のための定量・定性指標の検討:ものづくり能力の構成要素、技術の受け手(transferee)に対する研修の効果、技術の出し手(transferor)としての日本人専門家の業務実施状況の評価、官民連携型ODAプロジェクトの評価の各項目について既存研究や実務における指標の妥当性を検討し、対象事例の特性に応じた改善の方向性を示した。
2)サブプロジェクト・レベルの実施過程と効果(人的資源開発・技術移転論):各サブプロジェクトに関して現地でのインタビューを行い、実施過程についての情報を入手した。全般に学習効果は十分に上がっているものの、学習した内容をどのように実際の仕事に反映させるかが課題となっていることが分かった。タイの金型技術・技能研修講師については、1)で作成した指標を用いて研修効果に関する質問票調査を実施した。
3)各プロジェクトの制度設計と実施状況(産業政策・援助政策論):各事例について日本と現地双方の民間企業、業界団体、政府の役割・関与を中心として比較検討を実施した。その結果、日本企業のプレゼンスおよび当該産業の国際競争力が制度設計、実施状況のいずれにおいても強い影響を及ぼしていることが明らかになった。
これらの成果は、タイ・マレーシアの研究協力者を含む各研究参画者により2011年3月にタイ・タマサート大学で開催したワークショップで報告済みであり、5月までに論文集として取りまとめる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Explaining Technological Catch-up in Asia.2010

    • 著者名/発表者名
      Rajah Rashia, Yeo Lin, Yuri Sadoi
    • 雑誌名

      Journal of the Asia Pacific Economy

      巻: 15(3) ページ: 221-224

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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