研究課題
平成26年度には、まず、溜川がDSGEモデルを用いて、需要の不確実性、在庫と短期循環に関する分析を行った。溜川は予想される金融政策に関する分析も行っている。福田も短期循環に関する成果を公表した。山田はマクロ経済の状態が格差に与える影響についてVARモデルを用いた分析を行った。人口減少と地域社会に関しては、加藤が一連の研究成果を公表した。地域の人口構成等の差によって人口減少が一律に生じないことによる地域間格差が重大となる。塚原は、財政政策の中で、特に介護に焦点を当てた分析を行っている。千田はマイクロデータを用いた分析を通じて、動学的モデルの解法についての検討を行った。以上の研究分担者の個別の研究成果および後述するワークショップやコンファレンスの報告を参考に、千田は、地域間の人口移動をどのようにDSGEモデルに組み込むかについての検討を行った。その結果、人口の移動は現在の地域に留まって就業することと、一度現在の職を辞して他地域での就業をサーチして移動することの比較で決まるという特定化を採用した。財政政策は、ある地域で就業することへの効果を通じて人口移動に影響を与える。財政政策の内容によって、人口移動を通じた地域間格差の拡大は早まることも遅れることもあり得る。また、DSGEモデルおよびそれを用いた政策評価に関連して、3回のワークショップおよびコンファレンス(報告数6)を開催し、最新の動向について情報を収集した。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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統計
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10.3846/16111699.2014.953569
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