研究概要 |
銀行破綻の社会的コストを考慮した最適介入問題について、最適介入のタイミングを解いた論文「銀行規制当局による最適介入プログラムについて」を学術誌『学習院大学経済論集』に刊行した(江上・細野)。 また、規制当局の最適介入問題を東日本大震災時の企業の二重債務問題に適用した論文、「経済学的視点から見た二重債務問題―企業の問題を中心に」(内田浩史、植杉威一郎、小野有人、宮川大介氏との共著)を査読付き学術雑誌『金融経済研究』に掲載した(細野)。 さらに、銀行破たんの社会的コストに関連して、銀行との取引関係と企業行動に関する実証分析を行い、「資本市場を通じた資金調達と企業行動―IPO, SEO, および社債発行の意思決定とその後の投資・研究開発―」および「外部資金制約と大規模投資(投資スパイク)のタイミング」を学術誌『フィナンシャル・レビュー』に、”The Funding through Capital Market and Firm Behavior”および” External Finance Constraints and the Timing of Investment Spikes”をPublic Policy Reviewに刊行した。また、”Natural Disasters, Damage to Banks, and Firm Investment” および”Natural Disasters and Natural Selection”と題するディスカッションペーパーを刊行した(細野)。 規模の大きな銀行であっても金融危機等発生時には窮地に陥るという現状を分析するための数理的モデル分析を"Optimal Stopping when the Absorbing Boundary is Following After"と題する論文にまとめ、大阪大学におけるセミナーで報告した(江上)
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