(1)海外における資料調査:江夏由樹(研究代表者)、中見立夫(連携研究者)、広川佐保(連携研究者)は中国社会科学院近代史研究所(北京)、山西大学晋商研究所(太原)、内蒙古大学内蒙古近代史研究所(フフホト)等において、20世紀前期の華北、中国東北部における中国商人と日本企業の経済活動について資料調査を行った。その成果の一部は広川の論文「旅蒙商を訪ねて」としてまとめられた。また、江夏は米国の高等研究所(プリンストン)、国史館台湾文献館(台中)等において、20世紀初期の中国東北部、台湾における日本企業の経済活動について資料調査を行った。石川亮太(研究協力者)は韓国のソウル大学図書館、同奎章閣において、朝鮮総督府の経済政策、また、20世紀初期の朝鮮における日本企業の経済活動に関する資料調査を行った。 (2)国内における資料調査と研究会:台湾から陳慈玉教授(中央研究院近代史研究所)を招聘し、九州大学旧石炭研究資料センター、長崎大学東南アジア研究所等において、日本企業の台湾、中国東北部等における活動について資料調査を行い、また、今後の研究の進め方等についての研究会を開催した。これには、江夏由樹、松本俊郎(研究協力者)、石川亮太、広川佐保、林幸司(研究協力者)が参加した。また、本プロジェクトに参加する各メンバーは一橋大学経済研究所、アジア経済研究所、国立国会図書館、同関西館等で資料調査を進めた。江夏はその成果の一部を東北史学会大会で報告した。 (3)江夏由樹、佐藤正広(研究分担者)、松重充浩(連携研究者)はこれまでに蒐集した近代の台湾・中国東北部における日本企業の事業展開等に関する資料の整理を進めた佐藤はその成果の一部をDiscussion Paperとしてまとめた。
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