研究課題/領域番号 |
22330119
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
中瀬 哲史 大阪市立大学, 大学院・経営学研究科, 教授 (40274352)
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研究分担者 |
田口 直樹 大阪市立大学, 大学院・経営学研究科, 准教授 (60303252)
橋本 理 関西大学, 社会学部, 准教授 (60340650)
金 恵珍 大阪経済法科大学, アジア研究所, 客員研究員 (10573876)
牧 良明 茨城大学, 人文学部, 講師 (00554875)
李 捷生 大阪市立大学, 大学院・創造都市研究科, 教授 (50255634)
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キーワード | 循環統合型生産システム / 環境経営 / ものづくり / 自然循環 / 生産循環 / 生命循環 |
研究概要 |
われわれは、地球環境の人類史的課題に直面した現在、市場革命、情報革命に加えて環境革命を取り込んだ、体系化された新たな生産システムを「循環統合型生産システム」と規定し、どのようにすれば従来の際限なく生産活動を拡大しようとする生産制御システムから転換できるのか、そのためには具体的にどのようなシステムであるべきなのか、を明らかにすることを「研究目的」とした。そして、「研究実施計画」では、上述の目的のため、電力、鉄鋼、自動車、エレクトロニクスの生産システムに関する実態調査を、日本国内では自動車産業の集積する九州地域、再生可能エネルギー利用の積極的取り組みがみられる北海道地域を調査し、海外については主に中国・台湾の自動車産業・エレクトロニクス産業の重点的な調査等を、その成果を本科研費研究に携わる研究者の関係する学会等での公表を計画した。理論研究・政策研究もわれわれの研究母体である生産システム研究会で実施するものとした。平成22年度は、実際に、札幌駅南口エネルギーセンター、北九州エコタウン、日産自動車九州工場の見学とヒアリングを実施した。また台湾の企業見学とヒアリングを実施した。なお、台湾での調査結果は、すでにディスカッションペーパーとして公表済みであり、九州調査旅行については現在報告書を準備中である(なお、もちろん、公表に当たっては調査先への配慮を行っている)。上述の実態調査とこれまでに発表されている環境経営に関わる研究については、毎月1回研究会を開催して、常に5時間程度に及ぶ議論を行ってきた。以上の取り組みは、従来の先行研究をチェックしつつ、現実の企業現場を確認しており、今後生み出される新たな考えに結びつくものと確信している。
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