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2010 年度 実績報告書

日本・中国・韓国における開発拠点の分業・連携および人材育成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22330125
研究機関武蔵大学

研究代表者

板垣 博  武蔵大学, 経済学部, 教授 (20125884)

研究分担者 黒岩 健一郎  武蔵大学, 経済学部, 教授 (00366840)
キーワード製品開発 / 企業内国際分業 / 企業間提携 / 人的資源管理 / 仕事の仕方
研究概要

中国調査で明らかになったことは、まず、第1に、製造拠点と異なり、製品開発拠点においては、多数の日本語に堪能な現地人材が、日本の担当者と常時コンタクトをとりながら仕事を進めているケースが多い、ということである。第2に、リーマンショックの前後から、新興国向けの製品をそれまでの先進国向けモデルのスペックダウンではなく、プラットフォームのレベルから新たに開発しようとする動きが鮮明になりつつある、という点である。その際、現地の開発拠点が、従来までの日本の開発の単なる補完機能を担うのではなく、製品によっては自らが開発の中心となる動きも萌芽的に現れて来つつある。
日本国内調査で明らかになったことは、上記にもかかわらず、やはりものづくり(開発・生産)の拠点としての、日本の強みがあらためて浮き彫りになったことである。グローバル化が最も進んでいると言われている企業においても、その点に変わりはない。ただし、日本の開発拠点においては、留学生を中心とした外国人を採用し戦力としている企業も存在する点に注目しておきたい。
韓国調査で明らかになったことは、韓国企業においては、日本企業以上に開発拠点の本国依存が強いことである。しかも、グローバル化が最も進んだ企業においても、現時点では、開発拠点においても外国人社員の比率は低い(日本人の顧問エンジニアを除く)。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Context Sharing in Inter-Organizational Relationships : a comparison of supplier management in China and Japan2011

    • 著者名/発表者名
      Gao Ruihong, Richard Lamming, Fu Jia
    • 雑誌名

      International Purchasing and Supply Education and Research Association

      巻: 20(近刊)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Analysis of the dynamic relationship between the emergence of independent Chinese automobile manufacturers and international technology transfer in China's auto industry2010

    • 著者名/発表者名
      Zejian LI
    • 雑誌名

      Annals of Business Administrative Science

      巻: Vol.8 ページ: 21-42

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 海外拠点の設立経緯と製品開発機能のグローバル展開・デンソーの伊・韓・米拠点の事例から-2010

    • 著者名/発表者名
      金煕珍
    • 雑誌名

      国際ビジネス研究2010

      巻: 2010 ページ: 1-13

    • 査読あり
  • [学会発表] 日本製造業の競争力と新興国製品市場戦略2010

    • 著者名/発表者名
      板垣博
    • 学会等名
      明治大学大学院商学研究科セミナー
    • 発表場所
      明治大学
    • 年月日
      2010-10-02
  • [図書] 「日中韓」産業競争力構造の実証分析-自動車・電機産業における現状と連携の可能性-2011

    • 著者名/発表者名
      上山邦雄・郭燕書・呉在〓
    • 総ページ数
      225
    • 出版者
      創成社

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公開日: 2012-07-19  

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