研究課題/領域番号 |
22330130
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
小川 進 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (80214021)
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研究分担者 |
西川 英彦 法政大学, 経営学部, 教授 (10411208)
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キーワード | ユーザー・イノベーション / イノベーション / サーベイ / 政策 |
研究概要 |
本研究の目的は、体系的な実証データが蓄積されていないユーザー・イノベーションこ関する日本の実態について、大規模サーベイを通して把握すると共に、海外の研究協力者による国際的サーベイ・データとの比較を通じて、理論的・実証的に考察を行う。さらには単に実態を把握するだけでなく、国家として先端的にユーザー・イノベーションを促進する政策を実施しているデンマークのフィールド調査を通して、ユーザー・イノベーションに影響を与える政策やその構造についても理論的考察を行う。 そのため、2年目である本年度は、初年度に引き続き実施する(1)文献調査に加え、(2)グローバル・サーベイとの比較による分析、そして(3)研究会での考察・関連学会での報吉という計画をたてた。以下、その実績を順に説明する。 まず、(1)文献調査については、昨年度の文献に関する研究蓄積をベースに、最新の国内外のユーザー・イノベーション論をはじめ、広くイノベーション論に関する文献調査を継続的に行い、本研究の参考とした。(2)グローバル・サーベイの比較分析については、昨年度のサーベイ調査の記述統計の結果と、他国で実施されている同様な調査結果と比較して、日本、米国、英国でのユーザー・イノベーションの実態について明らかにした。(3)研究会・学会報告については、サーベイ調査の比較分析の結果をもとに、研究グループ全員での深い考察を行う研究会を実施すると共に、関連学会のOUIworkshop2011(オーストリア、ウィン)において、広く関連する研究者に対して結果を報告した。最後に,計画より進んだ点として、グローバル・サーベイの比較分析を海外ジャーナルにおいて公表できたことが挙げられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初の計画は達成した上に、海外ジャーナルMIT Sloan Management Reviewにおいて比較分析の研究成果論文"The age of the consumer-innovator"を公表できたという点で、計画以上に進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
来年度も、本年度と同様に当初の計画どおりに研究を推進する。
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