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2011 年度 実績報告書

サステナブルな流通と責任ある調達の構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22330133
研究機関法政大学

研究代表者

矢作 敏行  法政大学, 経営学部, 教授 (40230289)

研究分担者 浦上 拓也  愛知学泉大学, 経営学部, 教授 (40387585)
岸本 徹也  長岡大学, 経済経営学部, 准教授 (00405929)
藤岡 里圭  大阪経済大学, 経営学部, 教授 (00326480)
キーワードサステナビリティ / CSR / 商品調達 / PB商品 / チェーンストア / ウォルマート / イオン
研究概要

1.サステナブルな流通:英マークス&スペンサー、セイズベリー、アズダの3社および米ウォルマート社、日本のイオン、カスミの2社の合計6社に対して、現地聞き取り調査を含めて、事例研究の基礎データを収集した。各国においてサステナブルな小売企業のあり方を巡る新たな「競争」が起きており、とりわけウォルマートやテスコは製品・サービスのライフサイクル分析の観点から、国際的な産学連携を進めており、社会的・環境的な評価基準の策定に取り組んでいる実態を調査することができた。
2.責任ある調達:責任ある調達に関しては、日経POS(販売時点情報管理システム)データを購入し、市場構造や商品カテゴリー特性とPB(プライベートブランド)商品の普及率との相関について分析した。加えて、商品カテゴリーの中から、加工食品、菓子、日配食品の3つを選び、製造受託する消費財メーカーの対応に関する聞き取り調査を実施し、事例研究を行った。
3.研究会の開催:2011年9月マレーシア・クアラルンプールにおいてオックスフォード大学、マラヤ大学の共同研究者と2日間にわたり、「サステナビリティと小売りイノベーション」をテーマにしたワークショップを開催し、矢作、藤岡の2名が参加し、研究成果を報告した。アメリカ、中国、インド、韓国等10ヵ国以上の研究者との意見交換を通じて、環境保護、資源維持、CSR(企業の社会的責任)の遂行、社会的貢献の各国政府と企業の取り組みを把握できた。また、研究分担者との研究会はつくばのカスミ訪問調査時を含めて合計6回実施し、サステナブル流通経営論と独自商品開発の2つに焦点を絞って調査・研究を深める方向が決められた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

POSデータ分析と事例研究を積み重ねることができ、目標とする新たな研究成果物の刊行に向けて課題が明確となり、研究者間での論文執筆担当が内定した。

今後の研究の推進方策

平成25年度内の研究成果物の刊行を目指して、各自の担当課題の追加調査を行い、論文を執筆する。具体的には、矢作が全体の研究統括と欧米小売企業のサステナブル経営、日配食品分野における責任ある調達、浦上がPOSデータ分析とPB商品開発、岸本が日本の小売企業のサステナブル経営と食品・米菓における責任ある調達、藤岡が欧米における責任ある調達に関する論文を、それぞれ執筆する予定である。研究成果の質を高めること、英語論文を投稿することの2つが今後の課題である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] The Impact of the National Disasters on Japanese2011

    • 著者名/発表者名
      藤岡里圭
    • 学会等名
      Asia Pacific Retail Conference
    • 発表場所
      University of Malaya, Kuala Lumpur, Malaysia
    • 年月日
      2011-09-15
  • [学会発表] The Impact of Retail Change on Consumer Welfare2011

    • 著者名/発表者名
      矢作敏行
    • 学会等名
      Asia Pacific Retail Conference
    • 発表場所
      University of Malaya, Kuala Lumpur, Malaysia
    • 年月日
      2011-09-14
  • [図書] 日本の優秀小売企業の底力2011

    • 著者名/発表者名
      矢作敏行(編著)
    • 総ページ数
      429
    • 出版者
      日本経済新聞出版社

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公開日: 2013-06-26  

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