研究課題/領域番号 |
22330148
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
轟 亮 金沢大学, 人間科学系, 教授 (20281769)
|
研究分担者 |
杉野 勇 お茶の水女子大学, 人間文化創成科学研究科, 准教授 (80291996)
平澤 和司 北海道大学, 文学研究科, 准教授 (30241285)
田渕 六郎 上智大学, 総合人間学部, 准教授 (20285076)
小林 大祐 仁愛大学, 人間学部, 准教授 (40374871)
田邊 浩 金沢大学, 人間科学系, 准教授 (50293329)
|
キーワード | 社会調査法 / 計量社会学 / 国際比較 / 方法の標準化 / 調査倫理 |
研究概要 |
スウェーデンのヨーテボリで開催された国際社会学会の方法論部会等に参加し、文化横断的な調査の実施のガイドライン、敏感な問題に関する質問文のあり方、データの補正、エリアサンプリング等に関する最新の研究成果と国際的な研究動向について研究資料の収集を行った。また、中国の上海市で、大学における社会調査の実施状況について現地聞き取り調査を行い、特に中国における実査の情報技術導入と、サンプリング・プロセスにおける特徴等について知見を得た。さらに刊行された文献から、調査法に関する欧米、中国の研究動向についての情報収集を行った。これらに基づいて、社会調査法の国際標準化における課題を検討した。その上で、今日的な社会調査法・社会統計学のテキストのあり方について議論を進めた。 また、サンプルサイズ2000の全国規模のウェッブ調査(モニター型・男性)を実施した。調査テーマを職業とその諸条件とし、学術調査における実施上のポイント、およびウェッブ法のメリットについて考察を行った。また既存の、直近に実施され、母集団を同じくする個別面接法による調査データと比較し、ウェッブ調査のサンプルの特性を明らかにするための、データセットの作成を進めた。 さらに、アメリカの大学院レベルの標準的なテキストにおける、調査倫理問題についての記述を分析し、現代の日本社会おいて必要とされる社会調査倫理とはどのようなものかを検討した上で、その成果を学会で発表し、専門領域の社会学者と議論を行った。
|