研究課題/領域番号 |
22330153
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
松田 美佐 中央大学, 文学部, 教授 (30292783)
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研究分担者 |
吉井 博明 東京経済大学, コミュニケーション学部, 教授 (10146269)
土橋 臣吾 法政大学, 社会学部, 准教授 (50350236)
辻 泉 中央大学, 文学部, 准教授 (00368846)
岩田 考 桃山学院大学, 社会学部, 准教授 (60441101)
羽渕 一代 弘前大学, 人文学部, 准教授 (70333474)
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キーワード | 携帯電話 / インターネット / 対人関係 / 余暇活動 / SNS,ブログ / 地域比較 |
研究概要 |
2010年8月4日~6日に松山大学生10名に対して、2010年11月4日~5日に弘前大学生12名、弘前中央高校生2名に対して、携帯電話およびインターネット利用に関する半構造化インタビュー調査をおこなった。目的は、携帯電話の通話・メールおよびインターネット利用の状況と、パソコンによるインターネット利用の状況を把握し、交友関係や余暇活動、進学・就職についての意識・行動などとの関連を探索することである。松山調査からは、とりわけ女子大学生において、同じ相手との関係においても携帯電話のメールだけでなく、インターネット上のSNSやブログなどを適宜組み合わせて利用したりするような、複数のメディアを組み合わせた特徴的な利用実態が、弘前調査からは、携帯電話を介した関係は地元(弘前)を中心とした対人関係に埋め込まれている性格が強いこと、パソコンによるネット利用は動画などのコンテンツ消費が中心的であること、遠隔地域への就職に際してネットを介して保たれている交友関係が活用されるケースが一部にみられることなどの知見を得た。これらの国内調査の知見を踏まえつつ、2010年6月から2月にかけて、平成23年度に実施予定の質問紙調査の調査票作成するための会合をもち、予備調査用の質問項目を確定した。 また、2011年3月13日~15日に台北市内の社会人2名と大学生8名に対して、3月27~29日にソウルで大学生に対してインタビューをおこなった。これら海外調査からは、前回調査を行った10年前との変化が明らかになるとともに、提供されているサービスの違いには還元しつくせないような対人関係の取り方に基づくメディア利用の差異を把握することができたとともに、今後国内質問紙調査の分析の際に比較検討材料とする知見を得ることができた。
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