研究課題/領域番号 |
22330154
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
佐々木 正道 中央大学, 文学部, 教授 (30142326)
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研究分担者 |
吉野 諒三 統計数理研究所, データ科学系, 教授 (60220711)
矢野 善郎 中央大学, 文学部, 准教授 (70282548)
安野 智子 中央大学, 文学部, 准教授 (60314895)
森 秀樹 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (00274027)
首藤 明和 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (60346294)
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キーワード | 信頼感 / 価値観 / 意識調査 / 国際比較 / 社会構造 |
研究概要 |
1.既に7力国(日本・米国・ロシア・ドイツ・トルコ・チェコ・台湾)で実施した意識調査の 分析結果、明らかになった点は次のとおりである。 (1)「信頼感」の尺度は日本と台湾を除きScalableであり、米国とドイツが一般の対人関係において[信頼感]が高く、トルコ、チェコ、そしてロシアにおいて[信頼感]が低い。 (2)親からの「信頼感」が子供の「社会化」に重要な役割を果たしている。 (3)「信頼感」の互酬性は普遍性があると考えられてきたが、調査対象国で必ずしも立証しえない。 (4)「信頼感」を形成する重要な要素として日本においては「思いやりがある」と「約束を守る」こと、ドイツにおいては、「気さくである」と「頼りになる」こと、米国においては「正直である」こと、ロシアにおいては「言行が首尾一貫している」と「責任感がある」ことが挙げられる。しかし、トルコ、チェコ、台湾では際立った重要な要素がない。 2.国内外の「価値観」と「信頼感」に関連する既存の意識調査・資料データ及び文献の収集整理を行い、「価値観」と「信頼感」の関連性についての理論構築のためのモデルを設定した。 3.国内の研究分担者と「信頼感」に関する調査の分析結果について総括を行い、「信頼感の総合的分析結果の報告書」を本年度中に刊行する予定であったが、ドイツとチェコの調査データにコーディングのミスや不備が見つかり、それについての修正と分析の一部やり直しが必要となったため、刊行が平成23年5月まで遅延する。 4.日本における「価値観」と『信頼感』についてのプリテスト調査を実施した。
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