研究課題/領域番号 |
22330156
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
藤田 真文 法政大学, 社会学部, 教授 (60229010)
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研究分担者 |
吉村 真子 法政大学, 社会学部, 教授 (80247113)
内藤 耕 東海大学, 文学部, 教授 (30269633)
相良 剛 明治大学, 文学部, 講師 (60386414)
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キーワード | 東アジア / 東南アジア / マス・メディア / 韓国 / インドネシア / マレーシア / テレビ番組 / 新聞記事 |
研究概要 |
1.全体の理論枠組みの構築:研究課題全体の理論枠組みを構築するため、研究代表者・分担者それぞれの方法論からの議論を提起し、理論面での議論を深めた。 2.東・東南アジアにおける現地調査・資料調査と資料分析 研究課題に関わる下記の現地調査を実施した。 (1)アジア社会の構造変化と文化伝達の変遷について、日流・韓流・華流の現象分析と文化受容の社会的側面、社会構造の比較研究を行うために、昨年度韓国コンテンツ振興院(ソウル)において聞き取り調査を行った韓国のコンテンツ振興政策の結果を分析するともに、アジアにおけるテレビ番組流通に関する文献を収集し聞き取り調査の裏付けを行った。 (2)アジア社会の構造変化とジェンダーについて、メディアの社会的役割を分析するために、マレーシアのメディアとジェンダーについて、政治に注目して研究を行った。とくに政治とセックスに関する事件や話題に関連する報道について、政治家のセックス・スキャンダルに関する新聞記事の取り上げ方について、マレーシア現地で資料収集とヒアリング調査を進めた。 (3)東南アジア(とくにインドネシア)の市民社会におけるTVの位置づけと役割について分析するために、インドネシアの地方テレビ放送の動向について、首都圏の放送局とバリ州の放送局に焦点をあてて調査した。首都圏については華人系のDaaiTV、バリ州についてはBali TVをケースとして、関係者へのインタビューの他、番組内容のモニタリングもおこなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2つの研究の焦点である「全体の理論枠組みの構築」「東・東南アジアにおける現地調査・資料調査と資料分析」について、各研究分担者が現地調査などで着実に成果をあげている。
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今後の研究の推進方策 |
(1)共同研究と研究成果の共有:共同研究を進めるとともに、前年度の調査で収集した情報や研究成果を共有し、全体の議論に位置づけていく。 (2)東・東南アジアにおける現地調査・資料調査 現地調査:研究課題に関わる現地調査を実施する。予算と滞在期間を考慮して、東アジア・東南アジアにおける調査(および追加調査)を設定する。 資料調査:1)各研究テーマや専門領域と関連づける形でメディア関係資料を、地域比較・学際性を考慮して、意欲的に収集する。2)各事例に必要な第一次資料を発掘する。3)インタビュー調査・数量分析調査によってオリジナルな資料を作成する。4)本研究のテーマに関連する映像資料・写真等を収集する。
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