研究課題/領域番号 |
22330161
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
尾嶋 史章 同志社大学, 社会学部, 教授 (30177224)
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研究分担者 |
荒牧 草平 九州大学, 人間・環境学研究科(研究院), 准教授 (90321562)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 社会階層 / 国際比較 / 進路選択 / 時点比較 / 高校生 / PISA / 教育達成 / 所得移動 |
研究概要 |
研究の3年目にあたる平成24年度は、高校生3年生調査の分析・報告に重点を置きつつ、他の領域での進展も考え、以下の課題に取り組んだ。 1【高校3年生調査の分析と調査報告書の作成】 第3回「高校生の進路と生活に関する調査」を昨年度実施したが、本年度はこのデータを分析し、学会発表を行い、最終的には調査報告書としてまとめることを最重要の課題とした。このために高校生調査に関する研究会を2回開催し、分析状況の確認ならびに情報の共有化を進めた。学校生活ならびに社会生活に関する意識の変化(高校生の「まじめ化」)、進路希望の変化からみた進路多様校の形成、専修学校進学希望者の変容など学校パネル調査のデザインを生かした分析、ならびに奨学金制度と進路形成など今回の調査設計から導入したテーマで分析を行った。この成果は10月末に行われた日本教育社会学会で報告し、2013年3月には、全10篇の論文と調査票・集計表を収録した『現代高校生の進路と生活 -3時点学校パネル調査からみた30年の軌跡-』と題した報告書を刊行した。 2【PISAを用いた国際比較分析】 今年度は高校生3年生調査の分析に重点を置いたため、PISAを用いた国際比較分析は、まとまった作業は行わなかったが、高校生の学校適応と社会文化的背景など個別に分析を進め、成果を報告した。 3【日本の世帯間所得不平等と所得移動の測定】 世帯間の所得不平等に対する妻の寄与についての研究報告を国際社会学会・社会階層と社会移動部会で行った。また世代間の所得移動に関する研究をArnaud Lefranc, Tkashi Yoshidaとの共著としてJounal of Population Economicsに掲載した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
各研究メンバーの研究の進捗状況には多少ばらつきはあるが、この研究プロジェクトの一つの柱である高校3年生調査の報告書が完成し、さらに国際比較分析も一定の漸進があったと評価できるため。
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今後の研究の推進方策 |
特に大きな研究計画の変更はない。分析結果の整理枠組等を再検討して、最終的には一部の成果を書籍として刊行する準備を終了させたいと考えている。
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