研究課題/領域番号 |
22330171
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研究機関 | ルーテル学院大学 |
研究代表者 |
山口 麻衣 ルーテル学院大学, 総合人間学部, 准教授 (30425342)
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研究分担者 |
山井 理恵 明星大学, 人文学部, 教授 (40320824)
森川 美絵 国立保健医療科学院, その他部局等, 研究員 (40325999)
永田 志津子 札幌国際大学短期大学部, その他部局等, 教授 (60198330)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 地域 / ケアミックス / ケアリング / 高齢者 / 生活支援 / 介護者 / 地域支えあい / 地域包括ケア |
研究概要 |
研究最終年の本年度は北海道及び北欧で調査を実施し、全体のまとめを行った。 【研究1】8月に北海道圏Y市におけるフィールド調査を実施した。過疎化の進むY市では、限られた資源で問題に直面しながらも、地域社会への包摂を支える地域保健医療連携、高齢者住宅や緊急時の取り組みなど、多様な連携による柔軟な対応により、セルフケアやインフォーマルケアも含めた資源の活性化がなされていることがあきらかになった。昨年実施した関東圏A市での団地居住高齢者調査については学会報告後、論文としてまとめた。団地居住高齢者の社会関係は独居が多く多様であるが、緊急時の支えあいの思いもあることがわかった。 【研究2】北欧調査は6月にスウェーデンを訪問し、A市介護者調査に関する国際学会報告、高齢者福祉担当の行政職・高齢者施設・住宅への訪問、現地インタビュー調査を行った。昨年度のフィンランド現地調査結果のまとめを行い、両国を比較しつつ、北欧における地域ケアミックス、高齢者ケア、住居との関連、民営化状況など現状と課題についてまとめた。暮らしとケア、民営化・市場化の課題、インフォーマルケアの位置づけなど日本と同様な課題への対処があり、日本への示唆が得られた。 【研究3】ケアリング研究や地域包括ケアの理念との関連で文献調査や情報収集を行い、実践と理論の統合化をはかるべく理論検討を行った。地域(ローカル)という「場」とケアリング関係という「関係性」に注目することにより、地域ケアミックスとして多様な「資源」を活用することによる、地域包括ケアの課題が浮かび上がってくる点を整理した。インフォーマルケアとフォーマルケアの多様な関連を検討するうえで、セルフケアを含めた連続体としての理解が改めて重要なことがわかった。 これらの研究の統合化により、当初研究目的を達成することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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