研究課題
基盤研究(B)
本研究の目的は,認知症発症の心理社会的リスクを,大規模な横断研究及び縦断研究によって明らかにすることである.(1)理論研究では,介護予防・認知症予防で重要と考えられる健康の社会的決定要因について検討を行った.(2)横断分析では,うつと趣味の関連では,うつなしではスポーツ的・観光的趣味が多い一方,抑うつ傾向・状態ではパチンコや将棋/囲碁が多かった.(3)縦断研究では,認知症発症には,個人特性では社会的サポート,抑うつ,健康行動と知的活動,地域特性では30分以上歩く人の割合が関連しており,認知症予防ではこれらに着目することが有用である可能性が示唆された.
高齢者健康支援学