研究課題/領域番号 |
22330181
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
唐沢 かおり 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (50249348)
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研究分担者 |
竹村 和久 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (10212028)
藤井 聡 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80252469)
戸田山 和久 名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (90217513)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 責任帰属 / 組織 / 謝罪 / コミュニケーション |
研究概要 |
1)組織の責任に関するコミュニケーション過程の影響:組織責任がどのように認知されるのか、また、組織の責任を認知したときに、どのような動機が喚起されるのかに焦点を当てつつ、責任にかかわるコミュニケーション(責任を認める言動や謝罪など)の効果を実証的に検討した。特に第三者である認知者が保持する勢力感(Sense of power)の効果に焦点を当て、組織のミスコンダクトに対する反応について規定した。その結果、謝罪等のコミュニケーションにより伝達される誠実さ認知や許しが、勢力感により調整される過程が明らかとなった。 2)組織責任の認知の影響に関する応用的研究:所属組織や集団に対する行動を規定する要因として、組織・集団の責任やエージェンシー認知の実情と、それらが社会や集団のイメージが与える影響について検討し、これらの要因が個々人の行動を規定する可能性について考察した。 3)組織責任の概念構築に向けての知見の統合:組織という「集団レベル」において、責任判断に影響を与えるとされる「意図」や「動機」などを「集団心」的なものとして概念化する可能性や、概念化を妥当化する条件の検討を行った。特に、道具主義的、機能主義的視点から、心的過程のアナロジーとして組織内部の情報のフローが概念化可能かどうか、また、組織以外の非機能的集団に対する適用可能性を視野に入れたうえで、検討を進めた。 4)知見の総括:これまでに得た研究知見を総括し、組織責任に関する社会心理学領域での知見を統合するとともに、他領域とのコラボレーションを行うことで今後解明すべき課題について明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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