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2012 年度 実績報告書

相互作用「場」を活性化するコミュニケーション力の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22330182
研究機関東京未来大学

研究代表者

大坊 郁夫  東京未来大学, モチベーション行動科学部, 教授 (50045556)

研究分担者 磯 友輝子  東京未来大学, モチベーション行動科学部, 准教授 (00432435)
谷口 淳一  帝塚山大学, 心理学部, 准教授 (60388650)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード対人コミュニケーション / 社会的スキル / コミュニケーション力 / well-being / 場の活性化 / 非言語コミュニケーション / 発話行動 / 対人関係
研究概要

最終年度にあたり、これまで実施した研究結果をまとめること、成果を内外に発表し、議論することが主眼となった。 a)同性による 2者間会話、 b)異性による 2者間会話、 c)4人集団によるコミュニケーション実験(ラウンジ形式の場面)の研究成果を踏まえて、相互作用相手との関係継続の動機、相互作用についての満足、課題解決場面での解決行動との関連について、自他の認知、言語、非言語行動の指標群からいくつかの規則性を示す結果が得られ、それらについて、国内、海外の学会等で発表した。課題としての難易度の高くない話し合い場面では適度な競争と配慮がなされ、集団活動の基礎力向上に効果を有すると考えられた。また、問題解決を要する難易度が高い場面では、自己主張、集団生産性向上に適していた。さらに、未知の2者関係がその後親密な関係に展開するために主要な働きを示すチャネルとしては、手のジェスチャ、発話時間などが重要な手がかりになることがこれまでの結果に加えて示された。そして、より多人数の相互作用場面におけるコミュニケーション行動の検討結果から得られるコミュニケーション行動指標を含めて検討するならば、視覚的な注目度の高さとも関連する手のジェスチャ-、視線方向(頭の向き)が有効であると確認された。これらを踏まえて、場の活性化を目指す趣旨から、円滑な相互作用を促すためのトレーニングプログラムとして、一定の課題を与えた小集団でのコミュニケーション、2人による集中度の高い自己開示的コミュニケーションが重要であることが考えられる。複数の種類の場を勘案するならば、心
理的適応度指標、複数の社会的スキル指標を用いることによって高い精度で、場の活性化を把握するのに有効であることが示された。今後をさらに、複数の年齢、所属性を含めて一般化を図りたい。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (19件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (9件) (うち招待講演 2件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 競争/協調と感情状態が表情人物の判断に与える影響2013

    • 著者名/発表者名
      藤原 健・大坊郁夫
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告

      巻: 112(412) ページ: 59-64

  • [雑誌論文] 表情 顔は伝達するー顔手がかりと顔面表情ー2013

    • 著者名/発表者名
      大坊郁夫
    • 雑誌名

      日本語学(明治書院)

      巻: 32/5 ページ: 105-116

  • [雑誌論文] 2者間における非言語行動と場の活性度認知との関連2013

    • 著者名/発表者名
      仲嶺 真・大坊郁夫
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告

      巻: 印刷中 ページ: 印刷中

  • [雑誌論文] 中国文化の要素を考慮した社会的スキル・トレーニングのプログラムの開発および効果の検討2012

    • 著者名/発表者名
      毛新華、大坊郁夫
    • 雑誌名

      パーソナリティ研究

      巻: 21 ページ: 33-39

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 対人関係展開のためのスキルとしての対人コミュニケーション力~間を含むコミュニケーションの有用性~2012

    • 著者名/発表者名
      大坊郁夫
    • 雑誌名

      武庫川女子大学生活美学研究所紀要

      巻: 22 ページ: 33-47

  • [雑誌論文] 対面説得事態における対人コミュニケーション・チャネルに関する研究-チャネルの使用とその効果―2012

    • 著者名/発表者名
      槿山ひとみ・大坊郁夫
    • 雑誌名

      社会言語科学

      巻: 15 ページ: 73-88

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 感情が言語行動に与える影響 ―二者間会話場面における定量的検討―2012

    • 著者名/発表者名
      藤原 健・大坊郁夫
    • 雑誌名

      社会言語科学

      巻: 15 ページ: 29-37

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 共生社会のための対人コミュニケーション研究の視点2012

    • 著者名/発表者名
      大坊郁夫
    • 雑誌名

      モチベーション研究-IMSAR:Annual Report

      巻: 2 ページ: 36-41

  • [学会発表] The effect of communication behaviors during the dyadic interaction on interpersonal attraction2013

    • 著者名/発表者名
      Shin Nakamine & Ikuo Daibo
    • 学会等名
      The Third Asian Conference on Psychology and the Behavioral Sciences
    • 発表場所
      Ramada Hotel, Osaka
    • 年月日
      20130328-20130331
  • [学会発表] Study of verbal and nonverbal behaviors in face-to-face persuasion and their effects2013

    • 著者名/発表者名
      Hitomi Yokoyama Ikuo Daibo
    • 学会等名
      14th Annual Meeting of the Society for Personality and Social Psychology,
    • 発表場所
      New Orleans, USA
    • 年月日
      20130117-20130119
  • [学会発表] The influence of competition/cooperation2013

    • 著者名/発表者名
      Ken Fujiwara & Ikuo Daibo
    • 学会等名
      4th Annual Meeting of the Society for Personality and Social Psychology,
    • 発表場所
      New Orleans, USA
    • 年月日
      20130117-20130119
  • [学会発表] 2者間会話におけるパーソナリティ認知と自己の表出との関連2012

    • 著者名/発表者名
      松山早希・大坊郁夫・谷口淳一
    • 学会等名
      日本社会心理学会第53回大会
    • 発表場所
      つくば国際会議場
    • 年月日
      20121117-20121118
  • [学会発表] 嘘をつく能力が欺瞞時に表れる行動に及ぼす影響2012

    • 著者名/発表者名
      朴 喜静・大坊郁夫
    • 学会等名
      日本社会心理学会第53回大会
    • 発表場所
      つくば国際会議場
    • 年月日
      20121117-20121118
  • [学会発表] 異性間の関係構築に影響を及ぼす会話行動特徴の検討2012

    • 著者名/発表者名
      仲嶺 真・大坊郁夫
    • 学会等名
      日本社会心理学会第53回大会
    • 発表場所
      つくば国際会議場
    • 年月日
      20121117-20121118
  • [学会発表] 共生社会のための 対人コミュニケーション研究2012

    • 著者名/発表者名
      大坊郁夫
    • 学会等名
      日本ロボット学会第30回記念 学術講演会
    • 発表場所
      札幌コンベンションセンター、札幌
    • 年月日
      20120920-20120920
    • 招待講演
  • [学会発表] 対面場面における説得の規定因の検討~対人コミュニケーション・チャネルに着目して2012

    • 著者名/発表者名
      槿山ひとみ・大坊郁夫
    • 学会等名
      日本心理学会第76回大会
    • 発表場所
      専修大学
    • 年月日
      20120911-20120913
  • [学会発表] ポジティブな社会を築くためのモチベーション~コミュニケーション力・スキルの向上~2012

    • 著者名/発表者名
      大坊郁夫
    • 学会等名
      日本学習社会学会第9回大会
    • 発表場所
      東京未来大学、東京
    • 年月日
      20120901-20120901
    • 招待講演
  • [図書] 現代社会心理学の動向(仮称) 「場の活性化を高める:対人コミュニケーションの社会心理学」(分担)2013

    • 著者名/発表者名
      高木修監修、大坊郁夫・竹村和久編
    • 総ページ数
      印刷中
    • 出版者
      北大路書房
  • [図書] 「配慮」はどのように示されるのか (分担執筆)2012

    • 著者名/発表者名
      三宅和子・野田尚史・生越直樹(編)
    • 総ページ数
      259
    • 出版者
      ひつじ書房

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公開日: 2014-07-24  

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