研究課題/領域番号 |
22330191
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
内山 伊知郎 同志社大学, 心理学部, 教授 (00211079)
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研究分担者 |
青山 謙二郎 同志社大学, 心理学部, 教授 (50257789)
田中 あゆみ 同志社大学, 心理学部, 准教授 (00373085)
上北 朋子 同志社大学, 心理学部, 助教 (90435628)
細川 徹 東北大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (60091740)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 教育系心理学 / 発達 / 学習 / 知覚 / 行動 / 動機づけ / 発達障害 / 自己 |
研究概要 |
本研究では、乳幼児期における、自己受容感覚、空間知覚、認知、感情、共同注意、および自己発現の心理現象を扱い、行動発達との関連から検討することを目的としている。平成24年度は、知覚―感情―行動系の関連を明確にする一研究として、ビジュアルクリフにおける怖れの感情が生じるメカニズムを自己受容感覚の発達との関連で明らかにした。また、自己移動経験の豊富化による訓練によって、その関連が形成される可能性について明らかにした。 また、対人関係の基礎として、乳児期における共同注意、そしてトドラー期におけるごっこ遊びについての検討をしている。18ヵ月児の対人関係の発達に関して,認知的な側面である他者の誤信念と感情的な側面である欲求の理解との関連が示され,母子のふり遊び行動が認知的な側面である他者の誤信念に影響を及ぼすことが示された。 さらに、保育園や幼稚園に通う幼児には社会性の発達が重要となる。その一側面として向社会性を挙げることができる。本研究では向社会性の要因として道徳性、役割取得能力、そして自己意識感情である罪悪感について総合的に検討している。そして他者への援助行動に役割取得能力の認知的側面と感情的側面が関わる様相を明らかにしている。臨床発達的な側面からは、自閉症スペクトラム障害における感情発達に社会的な経験が及ぼす影響について検討し、臨床場面への示唆がなされている。 本研究では、乳幼児期における心理、行動発達を単に成熟や学習によると考えず、相互に作用するという考え方に基づいて検討を進めた。また、幼児期における自己の発現も社会性発達の鍵であり、そこへの連動が検討され、構造的行動出現が心理機能の発現を導き、相互作用により更なる発達を導く可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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