研究課題
本年度の具体的な目的は、研究の最終年度として、これまでの研究成果を取りまとめるとともに、心理的ウェルビーイングとストレス、および健康-病気との関連性についての系統的レビューもしくはメタ分析を行うことであった。コクランライブラリーレビューなど複数のデータベースで検索を重ねても、ランダム化比較対照試験(RCT)を用いた心理的ウェルビーイングの介入研究に関する文献が少なく、メタ分析に耐えうるだけの文献収集ができなかった。心理的ウェルビーイングの概念が非常に幅広く,多義的であったことが考えられた。そのため心理的ウェルビーイングの構成要素や定義,類似概念に関する国内外の先行文献を系統的レビューすることで、ウェルビーイングの概念を整理することを試みた。「ウェルビーイング(well-being)」,「主観的ウェルビーイング(subjective well-being)」,「ハピネス(happiness)」,「心理的ウェルビーイング(psychological well-being)」,「評価方法(assessment methods)」,「尺度(measures)」などのキーワードをもとに文献を検索し,その中で取り上げられていた「人生満足感(life satisfaction)」,「ポジティブ感情(positive affect)」,「ネガティブ感情(negative affect)」をキーワードとして加えて, PubMed,PsycARTICLES,Google Scholar,CiNii,J-stageなどのデータベースを用いた検索を行った。その結果、主観的ウェルビーイングとは、いわゆる「よい状態」に関する自己評価であると結論づけられた。さらに、その構成要素として、認知的要素と感情的要素であること、感情的要素が認知的要素にも影響している概念間の構造を明らかにした。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (7件) (うち招待講演 7件)
ストレス科学
巻: 29 ページ: 29-44
行動医学研究
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Open Journal of Medical Journal
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