研究課題/領域番号 |
22330203
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
長田 佳久 立教大学, 現代心理学部, 教授 (00133455)
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研究分担者 |
菅野 育子 愛知淑徳大学, 人間情報学部, 教授 (10206394)
吉村 浩一 法政大学, 文学部, 教授 (70135490)
佐藤 一彦 立教大学, 現代心理学部, 教授 (80440197)
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キーワード | 心理学 / 実験心理学 / 心理学史 / 古典的実験機器 / アーカイブ化 |
研究概要 |
平成23年度は、昨年度に引き続き、実験機器と関連史料のデジタルデータベース作成の準備として、機器・史料のデジタルデータ化を行い、併せて効果的なメタデータ作成の為他領域の学術的データベースの調査を行った。また、『活動の周知化のため、成果の一部を学会イベントで展示した。 <機器・史料のデジタルデータ化>昨年度に引き続き、データベースに組み込むためのデジタルアーカイブデータを作成した。実験機器及び心理学に関連する様々な媒体の心理学関連史料のデジタル化を行った。この作業により,データベース作成に充分なデジタルデータを作成することができた。 <学術的データベースの調査>心理学データベースを作成するために,図書館情報学の専門家を中心に,国内外の学術的データベースを有する機関の調査を行った。加えて,これらの機関においてデータベースを作成・維持している研究者とのディスカッションを行う場を設け,心理学データベースを作成するにあたっての有益な情報・技術を得ることができた。 <その他>古典的実験機器及び関連資料を公開する際の問題点を明確にするために、日本基礎心理学会第30回大会にて、これまで収集した機器史料及び昨年度に作成した実験機器のレプリカを動的状態で展示した。この活動を通じて、閲覧者から展示した機器に関する新たな知見を得ることができ、また、機器展示が展示方法如何では若手研究者にも興味を持たれる可能性が示された。加えて,本年の研究活動の公開報告会を数回にわたり行った。これらの報告会は,次年度の研究活動の目標を明確化とこれらの情報を研究分担者及び連携研究者が共有するための有意義な場となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
データベース作成の為の資料収集及びデジタルデータ化はほぼ予定通りに進行している。また、図書館情報学・アーカイブ学の専門家とのディスカッションによりデータベースに付加するメタデータやデータベースシステム等の基盤は構築されつつあるが、当初の実験計画よりも大量のデータがあることと、有用なデータベース作成の為のシステムが想定よりも複雑になったことから、メタデータを全てのデータに付加し、検索システムの完成には至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度にデータベースを公開するためには、収集済みのデジタルデータ全てにメタデータを付加することと、検索しやすいインターフェースを作成することが必要である。この作業を効率的かつ確実に行うため、それぞれの研究分担者のもとで実作業を行う人材を確保し、連携しながらデータベース作成作業を進めていく予定である。 また、平成23年度に引き続き、図書館情報学・アーカイブ学の専門家とのディスカッションを通じて、より意義のある、また多くの領域のユーザーに利用されるデータベースを公開できるよう、ブラッシュアップを行っていく。
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