1.玉川大学教育博物館所蔵の旧日本植民地教科書のうち、各地域・科目担当者の教科書と新教育研究に必要な教科書資料を複写して配布した。また国内では関東圏における新教育を推進した学校所蔵の新教育関係資料の収集の他、新教育に関わった宗教団体での資料収集を行った。さらに未収の韓国における社会教育関連教科書や中国における教科書、教育会雑誌等の調査及び台湾における植民地期の学校教育を受けた世代への聞き取り調査及び資料の収集を行い、基本的な資料の収集を進めた。 2.研究会を以下の日程で開催した。 第1回全体研究会:平成22年6月19日(土)13:30~17:00、20日(日)9:00~12:00こども教育宝仙大学第2回全体研究会:平成22年10月30日(土)13:30~18:00こども教育宝仙大学 第1回グループ別研究会:平成22年10月31日(日)9:00~12:00北海道大学東京オフィス 第2回グループ別研究会:平成23年6月19日(日)9:00~12:00こども教育宝仙大学 3.全体研究会では、先行研究の成果と課題等を踏まえて、本研究の意義と今後の進め方を確認するとともに、今年度は植民地教科書と新教育に関わる膨大な資料を整理し、学校教育と社会教育から見る視点を明確にすることとした。これらの成果を踏まえた分析作業は次年度以降の課題である。グループ別研究会では、進捗状況とグループとしての課題の確認と方法上の問題について意見交換を行った。 4.シンポジウムの開催:平成23年6月18日(土)13:30~17:00こども教育宝仙大学 テーマは、「1920年代の台湾、朝鮮、満州の教育会雑誌に見られる新教育の影響」で、今後の資料分析の視点の試行作業として実施した。これを参考に各自の課題に接近することとした。
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