研究課題/領域番号 |
22330207
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
西尾 達雄 北海道大学, 大学院・教育学研究院, 教授 (30180582)
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研究分担者 |
白柳 弘幸 玉川大学, 教育博物館, 学芸員 (20424327)
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キーワード | 日本植民地・占領地 / 教科書 / 新教育 / 学校教育 / 社会教育 |
研究概要 |
1.昨年度収集した玉川大学教育博物館所蔵の旧日本植民地教科書と新教育研究に必要な教科書の複写資科および国内外で収集した「新教育」関係資料の整理と分析を主たる活動して行った。 2.研究会を以下の日程で開催した。 第1回全体研究会:平成23年6月18日(土)13:30~17:00こども教育宝仙大学(後述) 第1回グループ別研究会:平成23年6月19日(日)9:00~15:00こども教育宝仙大学 第2回全体研究会:平成23年10月15日(土)13:30~17:00大東文化大学 第2回グループ別研究会:平成23年10月16日(日)10;00~13:00北海道大学東京オフィス 第3回全体研究会:平成24年3月17日(土)14:30~18:00相模女子大学 第3回グループ別研究会:平成24年3月18日9:00~15:00相模女子大学 3.全体研究会では、6月と3月にシンポジウムを実施し、1920年代と1930年代の植民地における「新教育」の実情に対する共通理解を図った。10月には全体的な研究状況を把握するために、学校教育と社会教育からそれぞれの研究成果を報告し、質疑討論を行った。グループ別研究会では、進捗状況とグループとしての課題の確認と成果をどのような視点でまとめていくかについて意見交換を行った。今年度は植民地教科書と新教育に関わる資料の整理と分析を行い、論文執筆構想を3月までに確定し、次年度には報告集としてまとめる予定である。 4.シンポジウムは2回開催した。まず前年度3月実施予定のシンポジウムを平成23年6月18日(土)に実施した。テーマは、植民地と「新教育」~1920年代を中心にであった。ここでは20年代の台湾、朝鮮、満州の地域的差異が明らかになった。2回目は、今年度のまとめとして平成24年3月17日(土)に実施した。前回と同様のテーマで1930年代を中心にするものであった。30年代でも引き続き「新教育」が展開し、その影響が様々な分野に見られることが示された。これらを踏まえて各自の課題に接近し、論文執筆をすすめることとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
年3回の研究会で進捗状況を確認しており、一部遅れている者もいるが、ほぼ順調に進んでいると理解している。
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今後の研究の推進方策 |
予定通り、今年度も研究会を3回実施し、報告会を重ねて、最終報告書を作成する予定である。
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