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2010 年度 実績報告書

1880年代におけるエリート養成機能形成過程の研究-高等中学校成立史を中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 22330220
研究機関大東文化大学

研究代表者

荒井 明夫  大東文化大学, 文学部, 教授 (60232005)

研究分担者 田中 智子  同志社大学, 人文科学研究所, 助教 (00379041)
冨岡 勝  近畿大学, 教職教育部, 准教授 (50303798)
三木 一司  近畿大学九州短期大学, 保育科, 准教授 (60304705)
小宮山 道夫  広島大学, 文書館, 准教授 (60314720)
谷本 宗生  東京大学, 大学院・教育学研究科・教育学部, 助教 (90301192)
キーワード近代国家 / エリート / 地域 / アーティキュレーション / 1880年代 / 高等中学校 / 専門教育 / 尋常中学校
研究概要

科学研究費補助金を得た初年度(2010年度)に次のような調査を実施した。予備的調査および本調査で、今後一部め都府県ではさらに調査を継続する計画である。
第一に、第五高等中学校関係の史料調査を福岡県・長崎県・佐賀県で実施した。その中で旧制豊津中学校所蔵文書・長崎県歴史資料館所蔵県庁文書などで手がかりを得ることができた。
第二に、第四高等中学校の史料調査を石川県・富山県・福井県・新潟県の各県立図書館を中心に実施した。ここでは地域指導者たちの学校誘致エネルギーと積極的な啓蒙活動の実態を示す史料調査をおこなった。
第三に、岐阜県・三重県・和歌山県・滋賀県の四県を高等中学校成立過程研究として調査した。その結果県庁文書及び議会議事録の精査により、高等中学校成立以前に府県聯合学校構想の存在が前提となっていることがわかった。
第四に、東京および長野県・福島県・山形県で、一八七〇年代・学制期の小学校設立と試験制度の実施に関する地域指導者たちの啓蒙的役割に関する史料調査を実施した。
第五に、東京で明治期使用教科書の調査を実施した(東書文庫)。
また、研究活動として「1880年代教育史研究会ニューズレター」(29号・2010年4月15日号~33号・2011年4月15日号)を5号発行し、研究紀要『一八八〇年代教育史研究年報』第二号、(2010年10月刊行)を刊行した。上記の調査報告は全てこれらの活字媒体に報告されている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 九州北部からの第五高等中学校進学に関する考察-(1)長崎県の事例-2011

    • 著者名/発表者名
      小宮山道夫
    • 雑誌名

      中国四国教育学会 教育学研究紀要

      巻: 第56巻 ページ: 244-249

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 官立学校誘致現象の生成と変容-明治中期の京都と大阪-2010

    • 著者名/発表者名
      田中智子
    • 雑誌名

      日本史研究

      巻: 第580号 ページ: 1-30

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 第一高等中学校寄宿舎自治制導入過程の再検討(その二)-木下広次教頭就任の背景と就任当初の方針-2010

    • 著者名/発表者名
      冨岡勝
    • 雑誌名

      1880年代教育史研究年報

      巻: 第2号 ページ: 55-82

  • [学会発表] 日本における国家の近代化と教育の近代化2010

    • 著者名/発表者名
      荒井明夫
    • 学会等名
      教育史学会・第54回大会・国際シンポジウム
    • 発表場所
      早稲田大学(招待講演)
    • 年月日
      2010-10-09
  • [図書] 明治国家と地域教育-府県管理中学校の研究2011

    • 著者名/発表者名
      荒井明夫
    • 総ページ数
      434
    • 出版者
      吉川弘文館

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公開日: 2012-07-19  

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