研究課題/領域番号 |
22330226
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
米澤 彰純 名古屋大学, 国際開発研究科, 准教授 (70251428)
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研究分担者 |
塚原 修一 国立教育政策研究所, 高等教育研究部, 部長 (00155334)
大森 不二雄 首都大学東京, 大学教育機能開発総合研究センター, 教授 (10363540)
太田 浩 一橋大学, 国際教育センター, 教授 (70345461)
北村 友人 上智大学, 総合人間科学部, 准教授 (30362221)
黄 福涛 広島大学, 高等教育研究開発センター, 教授 (60335693)
米澤 由香子 東北大学, 国際教育院, 准教授 (60597764)
FARRER GRACIA 早稲田大学, アジア太平洋研究科, 准教授 (70436062)
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キーワード | 高等教育 / 国際化 / 東アジア / 東南アジア / 多極化 |
研究概要 |
平成23年度は、前年度に準備した研究枠組みと調査設計に基づいて、東アジア・東南アジアを中心に、訪問調査、国際会議等での発表と関係者との議論を行った。これらを通じ、政府・高等教育機関・教員・学生・企業などが急変する世界環境下でどのような形で高等教育の国際化についての認識やビジョンを形成し、それに基づいて国際化に向けた実践・行動を行っているかについてのデータ収集と分析に努めた。一部、予定した調査・成果の発表が、先方の都合や会議日程の都合などにより平成24年度にずれ込んだため、一部資金を平成24年度に繰り越した。具体的な対象国としては、特に日本、中国、台湾、韓国、マレーシア、タイを対象として調査・分析を進めた。その結果として、第一に、各国の高等教育の国際化が、実際にはそれぞれの国がもつ国内・国際双方の文脈の違いにより異なっていること、第二に、同時に、各国が確実にグローバルな変化への対応をより強く迫られる方向にあること、第三に、高等教育のイニシアティブの多極化が進行し、これが、高い研究パフォーマンスを持ちながらも国際化や国際連携において遅れが目立つ日本の高等教育の国際的位置づけに大きな影響を及ぼしていることを明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は、主に調査・分析作業を行い、一部それに基づく成果発表にも口頭、出版の両方で着手している。調査・分析は、概ね計画通りに進行したが、一部海外の調査・研究協力者の都合で、平成24年度に実施がずれ込んだものがあった。ただし、これは全体の研究枠組みに基づく分析と成果の蓄積の中核的な部分には影響を及ぼしておらず、研究計画全体は、最終年度までに十分に遂行できると考える。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、一部実施が遅れている海外調査および成果発表・海外研究者との意見交換を進め、また、実施した調査の集計・分析を引き続きおこなうまた、平成24年度は最終年度として、分析結果をまとめて提言を示し、高等教育学会などの国内学会及び国際社会学会など国際学会で研究成果を発表する。また、有識者を国内外から招聘した国際研究フォーラムを実施し、分析結果・提言についての成果を英語および日本語で出版・普及させる。
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