研究課題/領域番号 |
22330229
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
稲垣 恭子 京都大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (40159934)
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研究分担者 |
高山 育子 東海学院大学, 人間関係学部, 准教授 (30440572)
竹内 洋 関西大学, 付置研究所, 研究員 (70067677)
目黒 強 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (70346229)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 文化人 / 教養 / 歴史社会学 |
研究概要 |
本研究は、近代日本における「女性文化人」の社会的形成の経路を明らかにすることによって、女性の教養の社会的地位を新しい角度から検討することを目的としている。とりわけ、近代的な知的教養だけではなく伝統(たしなみ)型の教養がその社会的形成に果たした役割にも光をあてることによって、「女性文化人」の特徴をトータルに描き出すことが本研究の特質である。本研究の結果から得られた知見によって、従来男性を中心としてとらえられてきた「知識人 / 文化人」の概念を再検討する可能性を開く土台をつくるのが課題である。 平成24年度は、平成23年度に引き続き(1)人名録をベースとした「女性文化人」の活動領域・属性等の変化についての量的分析と、(2)各領域における代表的な人物についての個別研究をすすめ、それぞれ成果を報告・発表した。 主として対象としたのは、タイプとしてはモダンガール系 / たしなみ系、活躍するメディアとしては著書・雑誌、テレビ、カルチャーセンター、領域としては評論一般、文学、音楽、マナーなどにおいて活躍する「女性文化人」である。それぞれの「女性文化人」の特徴や相互の関係、男性文化人との違いなどについて検討・考察した結果、活躍した時期や社会的背景によってその戦略やポジションは異なるものの、「女性文化人」としての共通の特徴を見出すことができた。またこれらの知見から、「メディア知識人 / 文化人」の社会的顕在化の過程における「女性文化人」の位置や役割についての仮説を構成した。 これらの研究成果は、個別に報告・発表すると同時に、報告書(『「女性文化人」の社会的形成に関する歴史社会学的研究」平成25年3月)としてまとめた。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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