研究課題/領域番号 |
22330238
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研究機関 | 桐蔭横浜大学 |
研究代表者 |
角替 弘規 桐蔭横浜大学, スポーツ健康政策学部, 准教授 (10298292)
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研究分担者 |
清水 睦美 東京理科大学, 理工学部, 准教授 (70349827)
中島 智子 プール学院大学, 国際文化学部, 教授 (80227793)
児島 明 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (90366956)
金 侖貞 首都大学東京, 人文科学研究科, 准教授 (40464557)
額賀 美紗子 和光大学, 現代人間学部, 講師 (60586361)
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キーワード | 教育学 / 社会学 / 多文化教育 / ニューカマー / 国際結婚 / フィリピン / 学校適応 |
研究概要 |
本研究の目的は、従来のニューカマー研究において看過されていたフィリピン系・タイ系ニューカマーの子どもの学校適応の実態を解明しつつ、かれらが固有に抱える教育課題について、その背後にある国際移動の構造や規範との関係から明らかにすることにある。 2年度目となる平成23年度においては、平成22年度において行われたフィールド調査を引き続き継続し、各地域におけるフィリピン人ニューカマーの抱える教育課題とその背景についての把握に努めた。これらの調査の中間報告として日本教育社会学会第63回大会等において研究発表を行った。 また、前年度震災の影響により断念せざるを得なかったフィリピン現地調査を11月中旬から約2週間にわたって実地した。調査地はカヴィテ、カタンデュアネス島、オロンガポ、シブヤン島、バタアン、メトロマニラおよびその近郊、ミンダナオ島ダバオと多岐にわたった。調査においては日本におけるインタビュー調査の対象となったフィリピン人の家族に対してインタビュー調査を実施した他、来日したフィリピン人児童・生徒が来日前に通っていた現地の公立・私立の小学校、ハイスクールを訪問しインタビュー調査を行った。またメトロマニラにおいては海外居住フィリピン人委員会(Committee on Filipinos Overseas)への訪問や、DAWN(Development Action for WomenNetwork)といった民間支援組織への訪問調査やキリスト教会への訪問も実施した。家族インタビューは約20件、学校訪問も約20件にのぼった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
日本におけるフィールドワークはほぼ順調に行われており、また、11月に行ったフィリピンでの現地調査も順調に行うことができたため。
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今後の研究の推進方策 |
本研究プロジェクトの最終年度となる平成24年度には、これまで日本国内において行われたフィールドワークから得られた知見と、現地調査によって得られた知見を総合し、フィリピン系ニューカマーの来日の背景と国際移動の構造を解明するとともに、かれらの子どもの教育支援の具体的方策について検討していきたいと考えている。
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