研究課題/領域番号 |
22330244
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
藤田 剛志 千葉大学, 教育学部, 教授 (90209057)
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研究分担者 |
山崎 良雄 千葉大学, 教育学部, 教授 (10210402)
鈴木 彰 千葉大学, 教育学部, 教授 (50110797)
畑中 恒夫 千葉大学, 教育学部, 教授 (70143253)
鶴岡 義彦 千葉大学, 教育学部, 教授 (80172063)
山田 哲弘 千葉大学, 教育学部, 教授 (40182547)
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キーワード | 教材開発 / 指導力 / カリキュラム / 観察・実験 / 理科 / 教員養成 |
研究概要 |
平成23年度は、小学校教員および児童・生徒等を対象とした調査結果を分析し、教育現場において、理科教師にどのような資質能力が求められるかを明らかにするとともに、小・中学校教員養成課程の学生を対象とした調査を実施する。この調査結果を踏まえて、物理、化学、生物、地学の各分野における小学校教員養成のための教材を開発し、形成的に評価することをめざした。 小学校教員を対象とした調査から、理科の学習指導に自信のない教師は、生活に関連した事物・現象を取り上げることや、児童に自ら課題を発見させることが少ないこと等が明らかにされた。また、小学生から大学生までを対象とした調査から、理科授業において言葉に留意することが自然認識を深めることにつながることが示唆された。 開発した教材は、「てこ」「凸レンズ」「中和滴定」「水蒸気の圧力と大気圧」「酸性・アルカリ性の水溶液」「有機物の分解」「進化を考慮した比較解剖」「大地のつくりと地層」「地下水」等の教材である。「てこ」では、「支点を特定できない、動かないてこ」を考えさせることによって、論理の組み立て直しを促す授業実践を試みた。「中和滴定」では、マニュアル分析と機器分析を同時に行う実験法を提案した。さらに、「電熱線の発熱」に関する教材については、教員志望大学生を対象に授業を実践し、開発した教材の評価を行った。また、中学生の科学的思考力を育成するための授業を考案し、実践を通して授業を反省的に考察することを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
教員および児童・生徒を対象とした調査に関して、ある程度満足のいく調査結果が得られている。教材開発に関しては、分野によっては達成度に若干問題のある分野がないわけではないが、教材を開発し、実践を通して教材の評価を行うことのできた分野がある。
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今後の研究の推進方策 |
上に述べたように、教材開発に関して、若干の問題が見られる。この点に関しては、小・中学校の現職教員の協力を仰ぎながら、研究を遂行していくよう努める。
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