研究概要 |
本研究では,論証の国際的な学習状況を改善するために,論証学習支援システムを国際的に利用可能なシステムとして多言語化することを目的とする。この目的の達成に向けて,平成22年度には,学習用コンテンツの英語版作成,及びユーザー登録及び学習履歴管理機能の英語版作成,イギリスの中学生による試験的な利用を達成した。(詳細は以下の通りである。) ●学習用コンテンツの英語版作成 システムを構成する学習用コンテンツ20セットを英語版として作成した。その際,英語圏の轍科書における表現や表記に準じて,日本語版のコンテンツの問題及び証明の文章を翻訳した。また,ユーザーが誤った証明を作成した場合に修正のために表示されるメッセージについては,英語圏の学習者にとって理解しやすくなるように,英語圏の大学教員及び中学校教員に試用してもらい,そのフィードバックをもとに翻訳した。 ●ユーザー登録及び学習履歴管理機能の英語版作成 ユーザー登録及び学習履歴管理機能はユーザーによるコンテンツの学習状況や進度を管理するためのものである。この機能についても英語圏の学習者にわかりやすくなるように英語圏の大学教員及び中学校教員に試用してもらい,そのフィードバックをもとに翻訳した。 ●英語圏の中学校における試験的な利用 論証学習支援システムの英語版の試作段階で英語圏の中学校で試験的に利用してもらい.システムのバグ及び使用上の工夫点を特定し,その後のシステム改善にいかした。
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