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2010 年度 実績報告書

社会科教育研究・実践の改善に資する「研究法ハンドブック」の日米共同開発

研究課題

研究課題/領域番号 22330249
研究機関広島大学

研究代表者

草原 和博  広島大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (40294269)

研究分担者 棚橋 健治  広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (40188355)
溝口 和宏  鹿児島大学, 教育学部, 准教授 (30284863)
桑原 敏典  岡山大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (70294395)
鴛原 進  愛媛大学, 教育学部, 准教授 (30335880)
橋本 康弘  福井大学, 教育地域学部, 准教授 (70346295)
キーワード研究法 / 方法論 / 社会科
研究概要

本年度は,大きく以下3つの成果を残すことができた。
第1に,わが国で確立されてきた社会科教育研究の方法論を振り返り,再体系化を試みる「社会科教育研究の方法論の国際化プロジェクト」シンポジウムを開催できたことである。第1回2010年5月のシンポでは,日本の「授業研究」と「評価研究」に焦点をあてて,研究分担者の渡部竜也と藤本将人がそれぞれのテーマに係わる研究史を整理するとともに,主要論文で採られている方法論と論理構造を解明し,フロアと質疑を深めることができた。
第2に,日米の社会科教育研究の方法論を比較する「社会科教育研究の方法論の国際化プロジェクト」シンポジウムを開催できたことである。第2回2010年10月のシンポでは,「欧米の方法論の特質」をめぐって研究協力者の川口広美と後藤賢次郎が報告した。一方「わが国の方法論の特質」については研究分担者の棚橋健治と協力者の桐谷正信が報告を行った。両者の対比を通して,日米の実証研究のあり方や学問体系の成立過程,ならびに研究上の問題意識の違いが明らかとなった。
第3に,米国で活躍する第一線の社会科研究者を招聘し,「社会科教育研究の方法論の国際化プロジェクト」シンポジウムを開催できたことである。第1回2010年5月のシンポでは,インディアナ大学ココモ校の小川正人が「米国学会誌」の研究動向と「質的研究法」の方法論を紹介した。また第3回2011年8月のシンポでは,オークランド大学のオマホニーが米国で展開されている「授業研究=レッスン・スタディー」
の実際と今後の可能性について解説した。
なお,東日本大震災の影響で,2011年3月に予定していた第3回のシンポは,8月に延期して実施されたことを付記する。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 教師が作成したシティズンシップ実践カリキュラム構成とその特質-カリキュラム作成に関するイングランドの教師への調査を手がかりに-2010

    • 著者名/発表者名
      川口広美
    • 雑誌名

      社会系教科教育学研究

      巻: 22 ページ: 141-150

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 社会科の包括的説明枠としての「進歩主義」-エヴァンズとオチョアの所論を手がかりに-2010

    • 著者名/発表者名
      後藤賢次郎
    • 雑誌名

      社会科研究

      巻: 73 ページ: 41-50

    • 査読あり
  • [学会発表] Citizenship Education in Japan : Past, Present, and Future2010

    • 著者名/発表者名
      Tomoyuki Kobara, Norio Ikeno, Kenji Tanahashi, 他
    • 学会等名
      CUFA (College and University Faculty Assembly), NCSS 90th Annual Conference in Denver
    • 発表場所
      米国・デンバー
    • 年月日
      2010-11-10
  • [学会発表] 社会科教科書における機能の転換と活用法の深化-教科書からテキストが消えない理由,消える理由-2010

    • 著者名/発表者名
      草原和博
    • 学会等名
      日本教育方法学会第46回大会課題研究:教科書の教育方法学的検討
    • 発表場所
      東京都・世田谷区(招待講演)
    • 年月日
      2010-10-09
  • [図書] Citizenship Education in Japan2011

    • 著者名/発表者名
      Norio Ikeno Kazuhiro Kusahara, 他
    • 総ページ数
      194
    • 出版者
      Continuum Intl Pub Group

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公開日: 2013-06-26  

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