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2012 年度 実績報告書

様々な形で視覚に障害を持つ人のために科学教材をバリアフリー化するシステムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 22330264
研究機関日本大学短期大学部

研究代表者

山口 雄仁  日本大学短期大学部, 一般教育, 教授 (00182428)

研究分担者 鈴木 昌和  公益財団法人九州先端科学技術研究所, その他部局等, 研究員 (20112302)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワードインクルージョン / DAISY / 科学教育 / 視覚障害 / 発達性読字障害 / OCR / 触読図 / デジタル教科書
研究概要

本研究では,全盲・重度弱視・発達性読字障害(Dyslexia)など様々な形で視覚に障害を持つ児童・生徒が,インクルーシブな教育環境で晴眼者と同じ科学教材を容易に共有できるようにするため,数式・表・グラフ・図など様々な特殊表記・特殊記号を含む科学コンテンツをバリアフリーな形に自動変換するシステムの研究開発を行う。
本研究は大別して,A. 理数系対応DAISY編集・閲覧ソフトウェア開発,B. DAISY対応数式OCRシステム開発の2つの部分から構成される。
本年度はまずA.のDAISY編集・閲覧ソフトウェアについて,日本点字図書館の研究協力者等とともに,①障害の特性や用途に応じた「詳細読み」,「なめらか読み」,「簡易読み」の3種類の数式読み上げ法を定めてそれらを切り替える機能を実装し,②前年度製作した音声合成の読み誤り,息継ぎ・抑揚等を修正するインターフェースの改良を行うとともに,③製作したコンテンツをEPUB3出力するためのモジュールを試作した。B.の数式OCR関連としては,④誤認識を少なくするため,OCR実行前にテキスト領域・数式領域・表領域・図領域などをあらかじめ指定するインターフェースを開発し,⑤これまでの日本語文字・英数字・拡張ラテン文字に加えロシア文字を認識する機能を実装した。さらに⑥20冊余の中学・高校の理数系教科書をDAISY化し,全盲・重度弱視・発達性読字障害それぞれ数名の生徒に実際に提供して,意見を聴取した。
これらの過程で,今後このシステムをデジタル教科書製作に応用する上での課題が多く明らかになったため,研究内容を精査し,前年度応募として,平成25年度に新たに課題研究をスタートすることになった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] "Accessible Authoring Tool for DAISY Ranging from Mathematics to Others"2012

    • 著者名/発表者名
      Katsuhito Yamaguchi
    • 雑誌名

      13th International Conference on Computers Helping People with Special Needs, Lecture Notes in Computer Sciences (Springer)

      巻: 7382 ページ: 130-137

    • DOI

      10.1007/978-3-642-31522-0_19

    • 査読あり
  • [学会発表] "How Math-Access Tools with Speech Should Be"2013

    • 著者名/発表者名
      Katsuhito Yamaguchi
    • 学会等名
      Proc. 28th CSUN Annual International Technology & Persons with Disabilities Conference, BLD-036
    • 発表場所
      San Diego
    • 年月日
      20130227-20130301
  • [学会発表] 「DAISY形式の日本語理数系教材が抱える諸問題」

    • 著者名/発表者名
      山口 雄仁
    • 学会等名
      電子情報通信学会福祉工学研究会
    • 発表場所
      新潟大学
  • [備考] DEIMS12

    • URL

      http://www.gaea.jcn.nihon-u.ac.jp/deims12/

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公開日: 2014-07-24  

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