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2010 年度 実績報告書

有限型頂点作用素代数の構成と研究

研究課題

研究課題/領域番号 22340002
研究機関筑波大学

研究代表者

宮本 雅彦  筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 教授 (30125356)

キーワード頂点作用素代数 / 有理型 / 自己同型 / モンスター単純群 / オービフォルド理論 / ムーンシャイン予想 / フレイム頂点作用素代数 / 格子頂点作用素代数
研究概要

頂点作用素代数は2次元共形場理論を代数的に取り扱ったものである。2次元共形場理論において重要な問題は、良い性質を持つ新しい2次元共形場理論を構成することである。良い性質(加群がすべて完全可約)を持つと期待される構成法の一つに、既存の良い性質を持つ頂点作用素代数に対して、その自己同型群を使って、固定される場全体のなす部分頂点作用素代数(オービフォルド模型)を考えることである。このオービフォルド模型が良い性質を持つかどうかが大きな問題であり、且つ非常に難しい。本研究が始まる前には、位数2という非常に小さく、且つ特別な自己同型に対する研究が存在するだけであった。本研究では、完全可約を証明することよりも遙かに簡単な性質であるC2有限性に着目し、C2有限であれば、完全可約性やそれ以外の色々な良い性質も成り立つことを示した。しかも、色々な場合に、元々の頂点作用素代数がC2有限条件を満たしていると、固定部分頂点作用素代数もC2となる例を証明した。一例が一つの置換自己同型による固定部分頂点作用素代数である。また、自己同型群の性質の立場からも有限群の研究も行い、任意の素数pに対して、そのp-local(p-部分群の正規化部分群)達の共通部分のp-ランクが小さいなら、その群は非常に良い性質を満たすことを示した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Anote on a conjecture of K. Harada and strongly p-embedded Frobenius subgroups.2010

    • 著者名/発表者名
      宮本雅彦 K.Harada
    • 雑誌名

      J.Group Theory

      巻: 13 ページ: 469-475

    • 査読あり
  • [学会発表] Orbifold theory of vertex operator algebras.2010

    • 著者名/発表者名
      宮本雅彦
    • 学会等名
      RIM研究集会
    • 発表場所
      京都大学(招待講演)
    • 年月日
      2010-12-16

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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