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2012 年度 実績報告書

太陽multi-conjugate補償光学系の実用化

研究課題

研究課題/領域番号 22340038
研究機関北見工業大学

研究代表者

三浦 則明  北見工業大学, 工学部, 教授 (30209720)

研究分担者 桑村 進  北見工業大学, 工学部, 助教 (20271538)
一本 潔  京都大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (70193456)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード補償光学 / 多層共役 / 太陽観測
研究概要

飛騨天文台に設置を進めている本格的な常設補償光学系については、必要な物品の開発・購入が終了し、設置作業を始めた。平成24年度中の完成には至らなかったが、25年度中にファーストライトを迎えられる予定である。
SCIDARの原理に基づいて上空の揺らぎ層の高さを測定する方法を新たに開発し、平成24年5月に飛騨天文台において開発した装置を用いて観測を実施した。これによって、上空揺らぎの検出が可能であることを確認すると共に、天文台の上空2-3kmに非常に強い揺らぎが存在していたことがわかった。ここで得られた情報をマルチコンジュゲート補償光学系の設計に利用した。この成果については論文として投稿中である。
前年度に開発したマルチコンジュゲート用上空波面推定法に基づく波面センサーを完成させ、マルチコンジュゲート補償光学系を開発した。開発した装置を飛騨天文台に設置し、平成24年9月に太陽観測を実施した。しかし、マルチコンジュゲート化の効果を確認するには至らなかった。観測後、期待した効果が得られなかった原因を詳細な計算機シミュレーションによって調査したところ、可変形鏡のストローク量の不足と計測点数の過少であることが判明した。現在、これらを改良した装置の開発を進めているところであり、次回の観測ではより良い結果が期待できる。
また、ソフトウェアの改良を進め、プログラムの簡素化・簡明化、使いやすいGUIの開発、遠隔操作でのトラブル対策などを実施した。これにより、システムを共同利用に供する準備が整った。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (5件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Solar adaptive optics at the Hida observatory: latest achivements of current system and design of new system2012

    • 著者名/発表者名
      N. Miura, J. Miyazaki, S. Kuwamura et al
    • 雑誌名

      Proc. SPIE

      巻: 8447 ページ: 8447-162

  • [学会発表] 波面センサ情報を用いる太陽画像のデコンボリューション2013

    • 著者名/発表者名
      塩野谷、大石、渡部、桑村、三浦
    • 学会等名
      応用物理学会北海道支部講演会
    • 発表場所
      釧路市生涯学習センター
    • 年月日
      20130111-20130112
  • [学会発表] 異なる複数枚のshift-and-add像からの回折限界像再生2012

    • 著者名/発表者名
      東、桑村、三浦、他
    • 学会等名
      日本天文学会秋季年会
    • 発表場所
      大分大学
    • 年月日
      20120919-20120921
  • [学会発表] 太陽SCIDAR技術によるゆらぎ層の高さの測定2012

    • 著者名/発表者名
      三浦、塩野谷、大石、他
    • 学会等名
      日本天文学会秋季年会
    • 発表場所
      大分大学
    • 年月日
      20120919-20120921
  • [学会発表] 太陽補償光学系KIT-AOの開発:装置開発状況(5)2012

    • 著者名/発表者名
      三浦、渡部、塩野谷、大石、他
    • 学会等名
      日本天文学会秋季年会
    • 発表場所
      大分大学
    • 年月日
      20120919-20120921
  • [学会発表] Solar adaptive optics at the Hida observatory: latest achivements of current system and design of new system2012

    • 著者名/発表者名
      N.Miura, J. Miyazaki, S. Kuwamura et al
    • 学会等名
      SPIE Astronomical Telescopes and Instrumentation
    • 発表場所
      Amsterdam
    • 年月日
      20120701-20120706
  • [備考] ドームレス太陽望遠鏡における補償光学装置の開発

    • URL

      http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/general/facilities/dst/Hida-DST-AO.html

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公開日: 2014-07-24  

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