本研究は、大きな成功を収めている広領域撮像分光サーベイであるSloan Digital Sky Survey (SDSS)を引き継ぎ、さらなら高精度化・大規模化を目指した銀河・恒星の大規模分校サーベイ探査SDSS-IIIの実施とデータ解析を行い、精密宇宙論の探求および銀河の形成・進化史の解明を目的としている。 宇宙論の精密化のための赤方偏移0.7までの明るく赤い銀河の分光サーベイのBOSSは順調にデータを取得しており、現在までに130万天体のスペクトルを取得している。これまでに得られたデータを使い、バリオン音響振動による宇宙論の解析が進んでいる。赤外線による銀河系内の星のサーベイのAPOGEEは初期観測を開始し、データ解析の手法 の細かな調整を行なっているが、今年度から本格的なサーベイを始める予定である。今年度7月のData Release 9 (DR9)に向けてデータの整理も順調に進んでいる。 IPMUを中心に、活動銀河核(AGN)の検出の新しい手法、および、ブラックホール質量の推定およびその統計的性質についての研究が進んでいる。
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