低温・高バリオン密度での様々な量子相転移と、それと密接に関係する高密度物質の相構造や状態方程式を、高密度QCDと冷却原子気体の両方の観点から統合的に理解することが本研究の目的である。 平成22年10月から参画予定であった研究協力者が、急遽、海外の機関に採用されたため、T2Kスパコンを用いたシミュレーションが実行可能な代替研究者を確保する必要が生じ、平成23年4月から参画できるものを代替者として確保し、対応する経費を平成22年度から23年度に繰り越した。冷却ボースーフェルミ混合気体の数値シミュレーションを開始するにあたり、基本的な理論形式とシミュレーション技法の確定が必要で、そのための様々な予備的計算を行ったために、本格計算の開始が遅れたが、平成23年度の最後に本格計算に入るメドがついた。
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