・原子核乾板載物台駆動方法の最適化および駆動アルゴリズムの最適化をおこない、載物台駆動アクチュエーターと反作用吸収用アクチュエーターの同期精度を10μm以下を達成し、当初目標値の隣接領域の移動時間を100ms以下とすることを確認した。 ・モザイク型撮像素子の高密度化 当初計画では、一撮像面に1/8の撮像素子数に間引いたものを使用する計画であったが、1.5倍の素子数を実装した1/6型が可能になった。したがって5mm×5mmをワンショットで撮像することが可能になり、それに応じてビームスプリッターにより結像面数を6にすることで、2倍のスループットが達成できる目処がたち、その試作を行い精度の確認を行った。 ・従来の対物レンズの開口数0.85と比較して開口数が0.65と小さい光視野光学系に合わせた3次元画像フィルターを開発し、より効率的な飛跡銀粒子の2値化を行えるようにした。加速器ビームを照射したリファレンス乾板画像に同処理を行い、さらに飛跡認識を行い荷電粒子飛跡の認識効率が概ね95%を得られることを確認した。これは開口数が小さいにも関わらず、過去に開発した飛跡読取装置とほぼ同等の飛跡認識性能となっている。
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