• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

地上ガンマ線望遠鏡のための次世代PPDカメラの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22340061
研究機関東海大学

研究代表者

西嶋 恭司  東海大学, 理学部, 教授 (40202238)

研究分担者 櫛田 淳子  東海大学, 理学部, 講師 (80366020)
吉村 浩司  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 准教授 (50272464)
キーワードガンマ線天文学 / 高エネルギー宇宙物理学 / 大気チェレンコフ望遠鏡 / 宇宙線 / シリコンフォトマル / フォトン検出器 / CTA / 非熱的放射
研究概要

浜松ホトニクス社製の3mm×3mm(50μmピッチ)MPPCの4x4ディスクリートアレイの特性評価を行った.ゲインのバイアス電圧特性はほぼリニアで,平均5.5×10^5V^<-1>を示し,通常の単体MPPCと違いがないことが確かめられた.また,チャンネル間の特性の差は最大でも10%以下であった.ゲインの温度特性は,10^6ゲインでの動作時で3%deg-1であり,その他特性も含めて単体の3mm×3mm(50μmピッチ)MPPCと同等であった.ノイズレートは,0.5フォト閾値の場合常温で2~3MHzあり,温度によって一桁以上の差がある.
現在,プロトタイプカメラを製作中で,そこにはデッドスペースの小さい,浜松ホトニクス社製の3mm×3mm(50μmピッチ)MPPC4x4モノリシックルイを使う予定である.素子は入手済みで,現在すべての素子の特性評価を続行中である.評価が終了次第カメラの製作に取り掛かる.カメラ匡体は既に製作済みで,この素子を16個並べて視野1度以上のプロトタイプカメラとする.
一方,SPIROC-A ASICをベースに東北大学,KEKなどとともに開発したEASIROCボードを2枚作成し,基本的な動作試験を行った.単体のMPPCの信号をセルフトリガーで問題無く読み出すことができ,ADC分布を取ることができた.これをプロトタイプカメラにインストールし,明野観測所の小型大気チェレンコフ望遠鏡の焦点面に設置して,夜光に対するレスポンスを調べるとともに,うまくゆけば大気チェレンコフ光の検出を目指す.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

読み出し回路の開発がやや遅れたのに加え,MPPC素子の特性評価と選択に遅れが出た関係で,プロトタイプカメラの設計に遅れが出て,最低限のテスト観測まで持ってゆく予定のところ,まだ製作中である.

今後の研究の推進方策

当初予定よりカメラのスペックを下げ,より基本的なデータの蓄積を目指す.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] CTA大口径望遠鏡の焦点面検出器の開発2011

    • 著者名/発表者名
      櫛田淳子
    • 学会等名
      日本天文学会2011年秋季大会
    • 発表場所
      鹿児島大学
    • 年月日
      2011-09-22
  • [学会発表] Measurements of the basic properties of the Multi-Pixel Photon Counter (MPPC) as a photon counting device for the future IACTs2011

    • 著者名/発表者名
      K.Kodani, J.Kushida, K.Nishijima, et al
    • 学会等名
      the 32nd International Cosmic Ray Conference
    • 発表場所
      Pullman Beijing West Wanda (China)
    • 年月日
      2011-08-13

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi