研究課題
本年度は、以下の研究課題について検討した。1)原子分解能で交換力だけを分離観察できる磁気交換力顕微鏡の実現磁性体表面をイメージングし、開発した磁気交換力顕微鏡が、表面の個々の原子の結晶構造と交換力(スピン配列)を原子分解能で観察できることを実証した。なお、試料表面としては、酸化ニッケルNiO(001)表面を用い、反強磁性的なスピン配列(隣接原子のスピンが反平行に配列)がイメージングされることを確認した。2)磁性ナノ構造体に現われる新規な磁気物性の探索絶縁体表面上で磁性原子を力学的に操作して、1次元・2次元・3次元の磁性ナノ構造体を構築し、その磁気物性を解明した。具体的には、磁性ナノ構造体を構成する原子の数や次元、原子間距離によって、結晶構造と交換力(磁気構造)がどのように変化するかを検討した。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (11件) (うち招待講演 2件)
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