研究課題
(A) 地上・探査機観測と数値モデルによる金星・火星大気のダイナミクス・組成変動の探求 [A-1] 赤外・サブミリ波の地上分光観測:SUBARU8m望遠鏡にて、火星大気CH4・H2O/HDO観測を2012年4月に実施し成功した。また金星の大気速度場観測とA-3との比較結果を論文として結実させた。アタカマミリ波・サブミリ波干渉計(ALMA)への金星・火星観測提案を行い、金星温度・風速場観測が2013年に予定される(投稿論文:出版x2) [A-2] 赤外線の探査機分光観測: Mars Express搭載のフーリエ赤外線分光器(PFS)による「光化学酸化の指標H2O2」について投稿論文にまとめた。Venus Expressデータ解析を継続し、雲頂近傍の構造(特に高緯度域及び運動論的解析)の研究を進め投稿論文にまとめ、また手法が共通する木星雲層解析へ発展させた。 (論文: 出版x1、投稿x2、修士x1) [A-3] 金星・火星大気数値モデル研究: 金星GCMを完成させ、下層起源波動等がもたらす上層変動(特に風速場・温度場・大気光変動)を定量的に推定した。また、火星GCMによるCO2雲生成消滅の再現に成功し、論文にまとめた。さらに、太陽系初期・系外惑星への展開を継続した。(論文:出版x1,修士x1)(B) 地上用中間赤外・探査機用近赤外の高分散分光システム開発 [B-1] 地上観測用中間赤外域分光器の開発:2013年度に行う東北大ハワイ・ハレアカラ観測施設への展開へ向けたヘテロダイン分光器の小型化改造を進めた。 [B-2] 探査機搭載用近赤外域分光器の開発: 経費の面から「冷凍機」の開発再興はうまく進めることができなかったが、将来火星探査(および木星探査)に展開可能なサブミリ波観測装置の開発に参画し、特にサイエンス定義へA-1/A-2/A-3と絡んで貢献した。(論文:出版x1)
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Icarus
巻: (in press)
巻: 222 ページ: 100-121
DOI:10.1016/j.icarus.2012.09.035
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DOI: 10.1002/grl.50326
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DOI:10.1016/j.pss.2011.10.013