西オーストラリアの太古代の地層であるスティルリープール層(34億年)の4地点、ファレル珪岩層(30億年)の複数地点から産出する微化石について詳細な研究を行った。スティルリープール層では地点毎に産出する形態タイプが若干異なること、またこの34億年前の微化石群とファレル珪岩の微化石群では、レンズ状微化石のコロニーの産状が大きく異なることも明らかとなった。また塩酸-フッ化水素酸分解でレンズ状、球状、フィルム状等の有機質微化石を抽出し、レンズ状微化石の本体を取り囲むツバ(フランジ)には小胞や繊維状組織、網目状組織があることを確認した。太古代の微生物群が想像以上に多様であったことを明らかにした。
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