研究分担者 |
伊藤 孝 茨城大学, 教育学部, 准教授 (10272098)
池原 実 高知大学, 自然科学系, 准教授 (90335919)
山口 耕生 東邦大学, 理学部, 准教授 (00359209)
後藤 秀作 独立行政法人産業技術総合研究所, 地圏資源環境研究部門, 研究員 (10378557)
渡邊 剛 北海道大学, 理学(系)研究科(研究院), 講師 (80396283)
|
研究概要 |
鬼界カルデラは6300年前に破局噴火をおこして形成した海底カルデラで,その外輪山が薩摩硫黄島,竹島に残っている.特に薩摩硫黄島では活火山である硫黄岳が活動しており,周辺部に熱水を流出している.ここでは赤褐色の鉄沈殿物がみられ,この沈殿物が鉄沈殿作用の鍵を握っていると考えられる. 22年度は3つの事について行った.1)鬼界カルデラの音響探査:これによりカルデラ内の構造を明ちかにし,深部での堆積層を明らかにした.2)硫黄島周辺部のサンゴ掘削:浜サンゴについて,硫黄島北部,南部についておこない,普通真っ白のサンゴだが黒い縞々を含むサンゴが取得できた.現在解析中である.3)温度分布・流水量の観測:長浜湾において熱水活動の長期観測を行った.4)長浜湾における堆積物,チムニー,鉄浮遊物,トラップをおこない,それぞれの化学分析を行っている.気象データから,長浜湾に沈殿した堆積物の10年間の挙動が明らかになってきており,鉄沈殿と地層形成の関連性が解明されつつある.
|