研究課題/領域番号 |
22340156
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研究機関 | 独立行政法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
田中 裕一郎 独立行政法人産業技術総合研究所, 地質情報研究部門, 副研究部門長 (50357456)
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研究分担者 |
柳沢 幸夫 独立行政法人産業技術総合研究所, 地質情報研究部門, 上級主任研究員 (10358210)
桑田 晃 独立行政法人水産総合研究センター, 東北区水産研究所, 主任研究員 (40371794)
白岩 善博 筑波大学, 生命環境科学研究科(系), 教授 (40126420)
山崎 智恵子(嶋田智恵子) 秋田大学, 工学(系)研究科(研究院), 客員研究員 (60597186)
萩野 恭子 岡山大学, 地球物質科学研究センター, 非常勤研究員 (90374206)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 生物進化 / 培養実験 / 古環境 / 円石藻 / 珪藻 |
研究概要 |
海洋における植物プランクトンの増殖に関し、まず珪藻のブルームが生じ、その衰退後、円石藻のブルーが生じることが地質学的にも現世の海洋においても観測されている。それらの現象を制御する要因を明らかにするため、北西大西洋円石藻Emiliania huxleyiおよび珪藻Thalassiosira nordenskioeldiiの競争培養実験系を確立した。本年度はその解析系を用いて水温や光条件、さらに海洋酸性化の変化が両藻の生育に与える影響を解析した。その結果、珪藻と円石藻の増殖速度に影響し、ブルームの形成・衰退に影響する主な要因は温度変化であり、光強度の変化は選抜要因ではないことを示す結果を得た。競争培養という全く同一な条件下で得られたこれらの結果は、海洋において水温の季節変化がブルーム遷移の要因である可能性を示唆する。また、親潮域における珪藻群集の季節における出現パターンを解析し、外洋性浮遊珪藻Neodenticula seminaeの複数株の単離を行い、遺伝子解析を行った。 E. huxleyi の化石群集中におけるmorphotype の組成の変遷を調べるために,北大西洋の北緯41度, 西経33度から採取された深海底堆積物中のE. huxleyi 化石のmorphotype を,走査型電子顕微鏡観察に基づいて調べた。その結果、表層堆積物から採取されたE. huxleyi 化石群集の約75%をType A が占めており,Type B/O は20%程度であった。しかしながら,E. huxleyi acme開始 (0.08Ma)以前の堆積物中では,Type A はわずかに10%程度であり,Type B/O が70%以上を占めた。これらの結果は,E. huxleyi のなかで優勢なmorphotype が,地質時代のあいだに変化したことを示している。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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