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2012 年度 実績報告書

宇宙物質中の生体関連有機物の光学異性体比の超高感度分析法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22340166
研究機関福岡工業大学

研究代表者

三田 肇  福岡工業大学, 工学部, 教授 (00282301)

研究分担者 濱瀬 健司  九州大学, 薬学研究科(研究院), 准教授 (10284522)
内海 裕一  兵庫県立大学, 付置研究所, 教授 (80326298)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードアミノ酸 / 光学異性体比 / 2次元HPLC / 蛍光検出 / マイクロマシン
研究概要

炭素質隕石、宇宙塵中のアミノ酸などの光学異性体比を測定するための超高感度分析法を開発し、生命の起源を考える上で不可欠な光学異性体の偏りが宇宙からもたらされた有機物に起因するのか否かを明らかにすることが、本研究の目的であり、超高感度検出器の開発、極微量試料のハンドリングシステムの構築、分析上の汚染防止技術の確立を行い、複数の炭素質隕石などに含まれるアミノ酸の光学異性体比測定を実施し技術の実証を目指した。特に、amol超微量有機物分析技術の確立という世界でも最高感度の有機物の光学異性体比分析技術を確立することであり、超微量試料ハンドリングのためのナノーマイクロ微細加工技術の利用、超高感度検出器の開発、2次元HPLCシステムの利用など、様々な最先端技術を融合させる。最終年度である今年度は、最終目標である分析感度が達成できるかどうかの検証を行った。
標準試料を用いたアミノ酸の分析では、数十amolまで達成することができた。実際の炭素質隕石を用いた場合、グリシン、アラニンなどのタンパク質アミノ酸は分離上の支障がなく分析が可能であったが、隕石のアミノ酸として特徴のあるα-アミノイソ酪酸やイソバリンでは共溶出するピークが存在するために、アミノ酸の検出そのものは可能であったが、光学異性体比を正確に求めることは困難となる課題が残された。
微小試料ハンドリングのための自動化装置開発を目指した試料の処理方法改善として、マイクロマシン技術を応用した自動化に向けた開発を行い、極微量の粉末試料輸送という点においては実現可能性の目処を得ることができた。しかし、固体酸触媒の利用という面では、十分効率的な手法を確立するには至らず、課題が残された。
国際宇宙ステーションの暴露部を使用した宇宙実験「たんぽぽ」計画での模擬粒子の分析などを行い本研究で得られた成果が実試料分析に適用できることを確認した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 学会発表 (4件) 備考 (1件)

  • [学会発表] ANPOPO mission: Exposure experiments of organic compounds on the JEM, ISS(発表確定)2013

    • 著者名/発表者名
      H. Mita, Hashimoto, H., Higashide, M., Imai, E., Kawaguchi, Y., Kawai, H., Kanda, K., Kobayashi, K., ほか全19名
    • 学会等名
      13th European Workshop on Astrobiology
    • 発表場所
      シェチェチン大学(ポーランド)
    • 年月日
      20130722-20130725
  • [学会発表] たんぽぽ計画における有機物曝露実験(発表確定)2013

    • 著者名/発表者名
      三田肇、横堀伸一、橋本博文、東出真澄、今井栄一、河口優子、河合秀幸、川本幸徳、神田一浩、小林憲正ほか全20名
    • 学会等名
      日本地球惑星連合大会2013
    • 発表場所
      幕張メッセ(千葉県)
    • 年月日
      20130520-20130525
  • [学会発表] アミノ酸およびアミノ酸前駆体の宇宙環境下での安定性-たんぽぽ計画における有機物曝露実験試料の選定―2012

    • 著者名/発表者名
      小林憲正、三田肇、中川和道、川本幸徳、岡部拓人、江藤碧、Palas K. Sarker,金子竹男、大林由美子、神田一浩、吉田聡、薮田ひかる、橋本博文、横堀伸一、山岸明彦、たんぽぽWG
    • 学会等名
      第26回宇宙生物科学会年会
    • 発表場所
      阿波観光ホテル(徳島県)
    • 年月日
      20120927-20120929
  • [学会発表] 宇宙環境下でのアミノ酸関連分子の安定性と変成-地上実験と宇宙実験による評価-2012

    • 著者名/発表者名
      小林憲正,三田肇,川本幸徳,岡部拓人,江藤 碧,P, K. Sarker, 金子竹男,大林由美子,神田 一浩,吉田 聡,山岸 明彦,たんぽぽ WG
    • 学会等名
      2012年度日本地球化学第59年会
    • 発表場所
      九州大学箱崎キャンパス(福岡県)
    • 年月日
      20120911-20120913
  • [備考] 三田研究室

    • URL

      http://www.fit.ac.jp/~mita/index.html

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公開日: 2014-07-24  

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