研究概要 |
タングステンまたはルテニウムとケイ素またはゲルマニウムとの間に二重結合または三重結を持つ錯体について,置換基の立体障害を適度に小さくすることにより,金属-14族元素不飽和結合の反応性が飛躍的に高まり,様々な有機分子との反応がスムーズに進行するようになることを見出した。特に,有機分子に対するタングステン-ゲルマニウム三重結合の反応性を初めて明らかにした。また,η^3-α-シラベンジルタングステンおよびモリブデン錯体が,シリレン錯体および配位不飽和シリル錯体の両方の合成等価体として働くことを証明した。
|