研究課題
生体系金属酵素が有する特異な機能を模倣して,その活性中心である金属イオンが種々の分子と結合することを利用し,健康センサーおよび環境センサーを開発した。健康センサーとしては、血管の弛緩作用があることで知られる一酸化窒素(NO)センサーを開発した。このセンサーはコバルト(III)を含む平面性錯体で、酸素や一酸化炭素や硝酸イオンや塩化物イオンや水とは全く反応せず,一酸化窒素とのみ反応することが分かった。また、揮発性有機化合物(VOC)をセンシングする化合物の合成にも成功した。この物質はゼオライトにフタロシアニンを内包した物質で、臭い成分として知られるノネナール、ピリジン、アミン、インドール、アセトアルデヒド、アンモニア等をセンシングできることが分かった。この物質はアルコールもセンシングできることが分かり,現在アルコールセンサーとしての応用展開を目指している。3つ目は微生物センサーの開発に成功した。これは、あらゆる細胞が鉄を体内に取り込むことが知られており,この機能を果たしているのがシデロフォアであり、この鉄ーシデロフォアを細胞内に取り込む原理を使い、微生物をセンシングするセンサーを開発した。シデロフォアとしてはカテコール型やヒドロキサム酸型があるが、これらのハイブリッド型も含めて合成することに成功し、微現在、生物選択性を検討中である。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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