研究概要 |
オルトフェニレンにより架橋されたトリインの反応の分子間・分子内の連続反応により二量体としてo,o,o,o-テトラフェニレン骨格が構築された。さらにキラルロジウム触媒を用いることにより高収率かつ高エナンチオ選択的な反応を実現した。そこで、分子間・分子内の連続的[2+2+2]付加環化反応を戦略として、種々のフェニレン架橋型トリインの反応を検討した。その結果、メタフェニレン架橋トリインからは、これまで合成例がないcis体のo,m,o,m-テトラフェニレン化合物、C3対称を有するプロペラ型不斉を有する化合物、パラフェニレン架橋トリインからは、三量化、四量化により大環状ポリフェニレンが得られた。
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